中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1768回
多細胞さんからのQ(質問):女性に感謝を

桜井秀勲さんの『男の運命は「女」で決まる』を読んでいたら、
米国の作家は作品の冒頭に何のためらいもなく
妻への謝辞を掲げていますが、
日本の作家にはそれはなく(特に昭和からそれ以前)、
書いたとしてもあとがきの最後に書く程度です。
照れなのでしょうか。

以前Q先生は「いい嫁さんをもらったもんだ。私は恵まれてるな」
と何かの本で書きましたよね。
何故作家のみならず日本人は奥さん(女性)に謝意を表さないのか。
国の文化の違いなのでしょうか。
作家であるQ先生、
どうか日本の離婚率を下げてやるくらいの意志で
この場で提案してもらえませんでしょうか。
「もっと感謝の言葉を表せ」と。

ネットや本の影響力もバカにできません。
僕は離婚率の上昇を危惧しています。
中国も離婚が多いそうですね。
離職率とも関係があるのでしょうか。
難しい時代に生まれた若者たちに良きお言葉を待っています。


■QさんからのA(答え)

私がうちのかみさんを褒めて、
恵まれているなんて言った覚えは全くありません。

人間一緒にいるとお互いのいい所より悪い所の方がよく目立ちます。
ですから、喧嘩になる可能性の方がうんと多いので、
カッときて何でも言ってしまわないように
自分をコントロールしなきゃいけないといつも思っております。
そんなことを言ったら収拾がつかなくなる
という暴言に属する言葉だけはいつも謹んでおります。
例えば、「お前はさっさと自分の家へ帰れ」
と言ったことは一ぺんもありません。
口まで出てきても飲み込むことで
辛うじて離婚に至らないで済んでいるという方が
事実に近いのじゃないでしょうか。

そういう私に
日本の国の離婚を減らす方法を考えろといっても無理です。
自分が離婚しないで済む方法を考えるのに精一杯ですから。


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2007年7月4日(水)

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