中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1810回
マサさんからのQ(質問):むしりとるビジネス

毎日欠かさず拝読しております。

グローバル化の進行によって、国内の経済環境が変わり、
従来のように得意先だけに頼ったビジネスが
難しくなってきたからでしょうか、
あるいは上場企業株式の外国人保有比率が
上昇しているせいであるかもしれませんが、
小売・サービス等の多くの業種で、
短期的な客単価の引上げを特に意識し、
テクニカルな手法に頼った
"むしり取る"ようなビジネスモデルが
目立ってきているように思います。

先般、私が三全公寓に滞在いたしました際の体験から、
先生のご商売に対する考え方は、
それとは明らかに異なっていると確信いたしましたが、
上述しましたような傾向について、
どのようにお考えになられますでしょうか。

日毎に環境が厳しさを増す中、
実際に経営の舵取りをされている方々にとっては、
このような若輩の疑問は、全く見当違いなのかもしれませんが、
今回もまた、先生の貴重なご意見を承りたく、
よろしくお願い申し上げます。


■QさんからのA(答え)

経営の仕方は社会のあり方と無関係ではありません。
成長時代には成長時代の商売のやり方があるし、
いまのように物を売るのが難しい時代になると、
その時代に合ったやり方が当然出てきます。

もし、中国での商売のやり方が日本のやり方と違うとすれば、
それは置かれている環境が違うからだと思います。
日本の商売は今後ますます難しくなって行くわけで、
例えば同じ物を売るんだって
差別化をどうやってするかということになると、
値段で差別化をするか、それとも品質で差別化をするか、
最近見ておりますと、デザインで勝負をするという比重が
ますます大きくなっております。
ですからそういうことを頭に入れて、
自分が商売をする場所を
どこにするかが先ず第一ですね。


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2007年8月15日(水)

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