第1812回
■田中宏昌さんからのＱ（質問）：やる気と行動力

邱先生
私は６月にネットでの求人広告代理店の会社を作り、代表になりました。
従業員は私一人です。
ようやく会社経営という自己実現のスタート地点に立ったわけです。
そう簡単にうまくいくなんて思ってはいませんが、
数々の障害は走りながらやっつけていくしかない
と覚悟を決めています。

つい先日、テンプスタッフの
篠原欣子社長のお話を聞く機会がありました。
なにもない状態で30年前の日本社会において、
派遣会社をやろうとした篠原社長の
起業から今に至るまでのストーリーは、
なるほどとても理解できる親近感のあるものでした。
篠原社長のお話を聞いた私は、
「この方は行動力の人なんだなぁ」と勇気をもらい
とても共感しました。

私は考えて人と同じ行動はあまりとらないほうです。
人と同じことをやるのはあまりおもしろくないからです。
私は行動力だけがとりえですが、
そのやる気と行動力があればどんな難関でも突破してやろう
という気概は持っているつもりです。
こういう姿勢で経営をやろうとする私には、
先生はどのような感想をお持ちになるでしょうか？

■ＱさんからのＡ（答え）

行動力のある人は行動力のない人に比べれば、
それだけプラスになる面が多いと思います。
それはよろしいんですけど、
行動力さえあれば仕事が成功するわけではありません。

自分がこれはいいと思ったものが将来性のあるもので、
なお且つあなたの力でできるということであれば、
他の人に比べて成功する確率は高いと思います。
ですから、もしご自分が行動力のある人間だとお考えだったら、
今度は行動する対象を間違えないように知恵を働かせて下さい。
時代によってその時代の社会が必要としているものがあります。
あなたのおっしゃるように、
他の人があまり目を付けないところにスキマがあれば、
そこをうまく開拓できれば、成功できるんじゃないでしょうか。