第1855回
■まるこさんからのＱ（質問）：お金の流れがかわるのでしょうか

いつも参考になるお話をありがとうございます。
中国株投資歴６年になりますが、
元とＨＫドルの為替レートも同じような水準になってきましたし、
発行体をみれば香港にはＨ株があって
大きな地位を占めつつあるので、
香港株と本土株を余り区別して考えないで投資してきました。

しかし、昨今のＱＤＩＩの緩和で外国への投資が可能になり、
まず身近な香港株ということになると、
その分本土株に資金が回らなくなるとも考えてしまいます。
これは中国の中での金の流れが変わる予兆でしょうか？
それとも中国での金余りは
そのようなことは超越したレベルで起こっていることで、
気にしなくてよいのでしょうか？

■ＱさんからのＡ（答え）

お金の流れということから言えば、
一番気になるのは、
一つは中国の貿易の黒字がどう変化するかということと、
もう一つは世界中のお金が中国に集まろうとしているのか、
それとも中国から引き揚げようとしているのか、
ということです。

いま中国の政府がやっていることは、
お金の動きを抑えようとしてやっていることですので、
世の中で起っていることと反対のことをやっているんです。
ですから反対のところを見ても流れは見えません。
そういうところに自分の目が行くということは、
流れを見ないで、流れをとめる動きに気をとられているということです。
そういうことを気にして株をやったのでは、感覚が狂ってしまいます。
そんなこと気にしなくても大丈夫です。