中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1861回
nobyさんからのQ(質問):地方活性化のヒント

私は、地方都市でまちづくりコーディネーターをやっている者です。
Qさんの意見は同意できる事ばかりで、
現在やっている活性化という仕事は、
非常に虚しい事ばかりだと思っています。
地方の都市が生き残る手段は無いとの結論ですが、
何か可能性は無いのでしょうか。

都市の歴史の中で、船→汽車→車→ネットと時代が変わってきて、
その中で港町→駅前商店街→郊外SC→ネット商店街と変化してきて、
Qさん自身もこのネット社会の中で
HPを立ち上げて模索していると思いますが、
その先にある物が分かれば
日本の地方都市でも生き残れるのではないかと考えています。
もし、ヒントになるようなものがあれば教えて下さい。


■QさんからのA(答え)

私は大分まえから「地方の時代は終わった」
という言葉を使っております。
それはどうしてかと言うと、
国内で人手不足になった時にどんどん仕事があったので、
工場を地方につくりましたが、
その後、地方につくるよりも
人件費のもっと安い外国に行った方がもっと業績がよくなるので、
日本の企業も中国から東南アジアに至るまで、
あちらこちら海外に展開するようになったんです。
そうすると、地方では引き合わないものですから工場を閉めて、
地方にいる人たちが失業するようになったんです。

収入がないとその町は栄えませんから、
駅の前のデパートも銀行も店を閉める、
ということがずっと起っております。
その中でどうやったら町を活性化できるか、
それぞれの町の自治体が一番力を入れているところですけど、
実は、どうにもならないんです。
いくら対策をしても、みんなの懐具合がよくならなければ、
物を買ってくれないし、町も栄えません。
おそらく今後もそれは続くと思います。

あなたはたまたま地方のプランを色々たてる仕事をしていますけど、
私があなたに知恵を貸すとしたら、
地方でやらないで、
もっと経済の発展するところへ移ってやることをおすすめします。


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2007年10月5日(金)

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