中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1876回
hayatoさんからのQ(質問):創意工夫がみえなくなる?

インベストメント・バイカーでおなじみのジム・ロジャーズ氏は、
中国へ行って、畑の作物の整然と栽培されている様子をみて
中国国民の勤勉さを感じ取り、
町の店主や工場主に会って
その個人企業家としての意欲や様々な創意工夫に賛嘆し、
この国は見込みがあると思ったそうですが、
一方日本人が中国(に限らず外国・特に新興国)に行って
そのような感想を持ったと書いている人は
あまり見かけないように思います。
これはどうしてでしょう。

その国の人々に創意工夫が見られるという事は逆に、
その国には個人の創意工夫が生かせる余地がある、
そういう環境があるという事で、
日本にはそういう環境が無くなるにつれ、
実際日本の人々も知らず知らず
そういったものを自分たちの中から失い、
また一方他国の人々のそういったものを感じ取る事も
出来づらくなっているのでしょうか。
先日もそのような事をお書きになっておられましたが、
戦中・戦後の日本の変化をずっとご覧になっていて、
諸々どのようにお感じでしょうか。


■QさんからのA(答え)

よその国の国民性が自分の国と違うことは当然のことです。
それをどういう具合に受けとり、
どういう具合に生かすかということは、
それぞれの人の考え方によりますけど、
あなたの場合はひねくり回して
どこがどうなっているかわからないという感じですね。

中国人は割と利己的で、サービス精神がない
と考えている人はたくさんいるでしょう。
自分の部屋は綺麗に掃除するけど、
廊下は外の道路よりもっと汚れたままにしていることが多いんです。
ですから私がマネージメントをやるなら
日本人にやってもらっています。
現に、うちの中華料理屋はコックに中国人を使っていますけど、
マネージメントは日本人にやってもらっています。

日本人がどちらに属するかという場合も、
ケース・バイ・ケースですから、
これと決めてかかるわけには行かないと思います。


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2007年10月20日(土)

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