中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1938回
KさんからのQ(質問):売却の真相

世界ナンバー2の大金持ちウォーレン・バフェットが
ペトロチャイナの全株式を売却しました。
一度買った株は、ほとんど売却をせず、
超長期投資で市場独占企業で
他の企業が容易に参入できない企業の株を
好んで買うウォーレン・バフェットが
中国市場は、過熱気味なので売却したと発表しています。

確かに過熱気味だとは思いますが
まさか売却するとは思ってもいませんでした。
これからも成長していくのが確実で
配当利回り等を考えても売却する意味が全く理解できません。

先生は、バフェットの考えの真相は、
いったい何だと思われますか。
ご教授お願いします。


■QさんからのA(答え)

世界中の株を
ウォーレン・バフェットさんが動かしているわけではありません。
その流れのほんの一部分に
のっかっているというだけのことです。
そういう人のことをあまり気にしないことが大切です。

あなたが将来ウォーレン・バフェットさんほど
お金持ちになる心配もありませんし、
さしあたり自分の目の前の動きに
どういう具合に対応していくかが大切だと思うんです。
とりわけアメリカ人が
中国のことをよく理解しているとも思えませんし、
実際に中国での経済の発展に一番力を入れしているのは
ヨーロッパ勢でありまして、アメリカ人じゃないんです。

アメリカ人はコカコーラとか
マクドナルドのチェーンを作っている程度で、
あとはモトローラと自動車くらいのものですが、
アメリカの目を借りて中国を見るよりも、
自分の目で中国を見て、自分の考え方をまとめて下さい。


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2007年12月21日(金)

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