中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1948回
まんぼうさんからのQ(質問):中国以外の人の展望

毎日楽しく読ませてもらっています。
17年前に中国を旅行し、この1月に上海を訪ね、
そのあまりの違いに卒倒しそうになったのを覚えています。

歴史を振り返ってもここ100年は
日本のほうが一歩先をいったかもしれませんが、
1000年単位で考えると
中国が地球のリーダー的存在であったことは何回もありました。
その政治力と、意欲を持った人間の数と国土の大きさを考えると、
もうすぐ中国に世界中が圧倒される日が来るのかもしれません。

そんな中で中国人の特性からして、
どのような世界に生きておれば、
中国以外の国の人はまだ展望のある生き方ができるのでしょうか?
漠然とした問いかけですが、
頭にうかぶことがあればお教えください。


■QさんからのA(答え)

過去100年くらいの歴史を振り返って見ると、
中国人よりも日本人の方がずっと排他的だったようです。
戦後の経済成長期も
よその国の資本を日本企業に入れませんでした。
逆にバブル後になってから逆ねじをくらわされつつあります。

中国の方ははじめからどうぞいらっしゃいということで、
何千年も昔からラクダに乗った人から船に乗った人まで
次々とやって来ました。
そうした人たちをよその国の人だからと
排撃することはありませんでした。
ですから今度またアジアの時代になっても、
恐らく同じことが続くと思いますから、
日本人の活躍する余地はいくらでもあります。
自分たちが行かないだけで、
人の国を排他的と言うわけには行かないと思います。
日本人の土俵が狭くなったわけではなくて、
中国まで拡がったと考えるべきです。

日本国内で金儲けのチャンスがなくなったら、
中国に行って日本人でないとやれない仕事をやればいいのです。


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2007年12月31日(月)

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