中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1971回
losheさんからのQ(質問):現代版「ゼイキン報告」

Q先生、こんにちは。
乾燥の時期、ご自愛ください。

さて、一ヶ月程前でしょうか
税金対策についての先生の回答中で、
「ゼイキン報告(等)を読んでください」の記事があり、
ほとんど絶版・品切れでしたが、
「節税の実際」(昭和59年第3版)を購入しました。
今の税法をマトモに勉強しなくては・・
と、改めて思いましたが・・本当に砂のようで・・

先生ご指摘の通り、節税指南をマトモにやれば
国税からニラマレルのはすでに承知です。
タックスヘブンの海外に口座を開いても、
日本での年間居住時間に制限されているのが実情です。
まして来年は株譲渡益20%に復活などの記事も最近目にします。

そこで、お願いなのですが、
現代版の「ゼイキン報告(節税の実際)」を、
書き下ろされることは、ありますでしょうか?
浪費・無駄・無為・無策ばかりが目に付く税金や、
使途不明金の総額を思うと、
どうにも、おっとりと構えておれない状態です。
若輩を叱咤するおつもりで、
今日の税金対策への指針をあらためて、
どこかで教授されることをお願いする次第です。


■QさんからのA(答え)

私の「ゼイキン報告」や「節税の実際」を見て、
税法が変わったんだからもう古い
とおっしゃっている方が何人もいました。
その人たちは税金をまだ払い足りていない人たち
とお見受けしました。
税法を理解するためには
税金をたくさん取られないと駄目なんです。
毎日税金のことで頭を悩ますようになると
私の本の中身がビンビンと頭の中に入ってくるのです。

私の書いた税金の本は税金の原則を書いています。
税率がいくらになっているかという解説書ではありません。
解説書は国税庁の人と税理士の先生が書いています。
私の場合は税金を払う人がどうすればいいのかという
原則を書いているわけですから、
30年前も40年前もいまも変わっていないんです。
たとえば贈与税が昔は40万円までが免税で、
それを超えた分に税金をかけました。
それがしばらく経って60万になり、いまは110万です。
それにどう対処したらいいかということは
今も昔も変わりはないのです。

いまの私が今更「新版ゼイキン報告」を書く立場にありませんが、
税金をごっそり取られる立場になったらどうしたらいいかについて、
目下、執筆中です。
題して「貧乏人と怠け者は福祉国家に住め」
七割方書きあがったところです。


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2008年1月23日(水)

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