第1990回
■旅行が好きさんからのＱ（質問）：SaSaとワトソンズ

いつも勉強させていただいております。ありがとうございます。
中国株をはじめて６年目になりました。
利益の出た株を少し売ったので、SaSaを買いました。
女の人にとって、化粧品は素敵な武器なので、
化粧品を扱う会社を応援するような気持ちがあります。
SaSaの本場は香港なのでしょうが、
今後は中国本土にどんどん展開するのだろうと思い、
ＨＰでお店を調べて、見に行きました。
上海の、長寿路・AMANDA PLAZAの１階と、
淮海路の伊勢丹の１階に見つけました。
どちらも、マツキヨよりは、高級感があり、
昔からのデパートの化粧品売り場よりは庶民的でした。

長寿路のお店で買い物すると、店員さんの対応も親切で
しつこすぎず、感じがよかったのですが、
お客さんはあまりいませんでした。
一方、人の流れの多い、マクドナルドのあるようなところには、
ワトソンズがあり、店内はお客でいっぱいです。
SaSaを見に行くつもりが、ちょっと気のきいた通りを歩くと
ワトソンズがあり、ワトソンズを見に行ったような感じもします。

上海の若い女性は、きちんとお化粧をしている人と、
素肌のままの人と、半々くらいに思いました。
手軽なハンドクリームやお手入れ用品から化粧品まで
きれいに並ぶ化粧品屋は、
女性用の雑誌の内容が庶民的な色合いを帯びてくると
どーんと伸びるような気もします。
まだまだ時間がかかるでしょうか？
SaSaとワトソンズの両方が生き延びれるものなのでしょうか？

■ＱさんからのＡ（答え）

SaSaは香港の化粧品を売っている小売屋さんのチェーンで、
日本ではマツモトキヨシに似ていますけど、
女性相手の化粧品を中心としたチェーンです。
それなりに有名だし、お店もたくさんあります。
株価もそこそこの値段はついております。

ではそういう会社が
今後も更に大きく株価を伸ばしていくかということになると、
例えば自動車会社が今の10倍の売上げをするのは
別に不思議じゃありませんけど、
化粧品のチェーン店がどれだけの勢いで伸びるのか、
そんなに期待はできないと思います。

ワトソンズも、台湾からバンコクまで
化粧品を中心というよりは薬品や日用品も取り扱っています。
こちらの方がマツモトキヨシによく似ていると思います。

そういう会社の株を買うか買わないかは、
ご自分が決めるべきことです。
もう誰でも知っている会社の株ですから、
そんなに目が覚めるような報酬をもたらしてくれるとは、
お考えにならない方がいいと思います。