中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2024回
うどん粉さんからのQ(質問):中国から見たサブプライム

現在、私は中国株を保有しています。
確かQ先生の本に
「株をやる場合、足元のさざ波より、遠くの潮の流れを見ろ…」
といった記述があると思います。
すなわち「経済の大きな流れ」を見て株をやれ、
と理解しております。

今、サブプライム・ローン問題で、
経済評論家等々から、様々な考えがマスコミを賑わしていますが、
この問題を中国経済から見た場合、大きな流れからすれば
「様々な影響は受けるものの、
中国経済はあくまでも成長過程にあり、
結果的には(将来的には)株は上がる方向にある」
と見るべきなのか、全く見当がつきません。
この問題は中国経済にどのような影響があると
先生は見ていらっしゃるのか?
お教えいただけたらと思います。

勉強もしないで答えを求めるようで申し訳ありませんが…。


■QさんからのA(答え)

いまは世界中が一つに繋がっている時ですから、
サブプライム・ローンの影響が
中国に全く及ばないと言えば嘘になります。

影響の及び方が激しい所とそうでない所があって、
たとえばヨーロッパはかなりその影響を受けているし、
オイルダラーは表面に出ていませんけど、
いままでにかなりのお金を
アメリカの機関投資家たちに預けているし、
ヨーロッパやアジアで同じような投資をやっておりますので、
受けている影響も大きいはずです。
ただ、それ以上に
次々と石油を掘り出した分だけお金があるので、
そのお金で困っているアメリカやヨーロッパの会社を買う
ということが現実に起っております。

この次の展開は、
恐らくオイルダラーは
いま現にピンチに陥っている大会社の方へ動く形になるので
主としてアメリカの金融界に向いますけど、
中国のお金は、
世界中の資源をどうやって自分たちが確保するか
という所に集中することになりますから、
資源国の鉄だとか石炭だとか石油を掘り出す所に
つぎ込まれるんじゃないかと見ています。

そういう変化をよくご覧になって、
どこに投資をするかを決めていただくのがいいと思います。


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2008年3月16日(日)

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