中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2048回
YellowStornさんからのQ(質問):資源株の着眼点

時々拝読させていただき、参考にさせていただいております。
貴重な情報をご提供していただき感謝しております。

IT関係の仕事をしていますので
今までIT関連の企業に投資をしていました。
今年に入り資源株について雑誌や本で勉強を始めたところです。
今後の資源株は量だけではなく
質や環境問題に対する社会的責任も
企業を判断する上で重要であるように思えます。

世界のエネルギー市場は今後(2030年ぐらいまで)
石油だけでなく天然ガス(他のエネルギー)にも
注目が集まるのではないかと思うのですが
先生はどのようなお考えをお持ちでしょうか?

また日本(石油、天然ガス…)と中国では(石炭、石油)
消費構成が違っております。
中国の消費拡大は今後も続くと思われますが
中国海洋石油、中国石油化工、ペトロチャイナの各社は
どのような特徴があるのでしょうか?
またこれらは国内では(将来)競合になるのでしょうか?
資源株を判断する着眼点を教えていただければ助かります。


■QさんからのA(答え)

経済が発展すれば、資源の使われ方も変わりますから、
それを見込んでいまの中国は
海外の資源にも投資をするということに重点を置いています。
日本では他所の国の原料を仕入れてきて、
それを加工するところに重点を置いています。
石油の採掘だって、アラビア石油くらいなもので、
あとはさっぱりです。

その点中国の石油会社は、掘るところからやっています。
少し前までは国内で掘っていましたけど、
それでは間に合わないことがわかって
いまはアフリカや南米にまで手を伸ばしてやっています。

しかし、こういう仕事は莫大なお金もかかりますし、
政府がコントロールにも左右されるので、
目先ですぐ大きな稼ぎをしてくれるものではありません。
また製品に対する需要が景気不景気に大きく左右されますので、
せっかちには不向きの投資対策です。


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2008年4月9日(水)

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