中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2074回
のんびり屋さんからのQ(質問):セカンドライフからの資産作り

Q先生、はじめて質問を投稿させていただきます。
海外に住む娘にすすめられ、パソコンはじめてから
毎日の朝の習慣として拝見させていただいております。

私は5年前に長年勤めた会社を定年退職し、
しばらくはアルバイト扱いで働いておりましたが、
昨年体調を崩し、現在は療養生活をしております。
娘も何とか育て上げ、夫婦二人で老後を過ごせるくらいの貯えは
準備していたつもりだったのですが、
はじめて大病を患い、
突然老後に不安を感じるようになってしまいました。
「もし妻が倒れたらやっていけるのか」
「もし夫婦共々患った時、果たして金銭的に大丈夫なのか」
と不安に苛まれております。

しかし、いまから働くには年をとりすぎてしまいましたので、
何とかいまある資金を有効活用し、
安心できる程度に運用できないかと思っております。
他の方の質問へのお答えを拝見すると、
「いまからではもう遅い」と
ばっさりと切られている方もおられるようで恐ろしいですが、
私のようないままで資産運用のことなど考えずに
仕事一筋で生きてきた者でも、
いまから勉強さえすれば何とかなるものでしょうか。
是非助言をいただければと思います。
宜しくお願い申し上げます。


■QさんからのA(答え)

若い時にずっとサラリーマン生活をしていた人が
定年退職して多少まとまった金を持ったら、
急に老後のことが心配になって、
何とかお金をふやす方法はないかと考えるものです。

でも、若い時にお金と縁のなかった人が
年をとってから突然金儲けの天才になることは先ずありません。
退職した途端に銀行や証券会社の人だとか、
いままで顔を合わせたこともないような人たちが
突然やってくるのは、
あなたがもらったまとまったお金が目当てであって、
あなたが目当てじゃないんです。
そういう人たちにあなたのお金を渡したら、
途端に誰も来なくなってしまいます。

ですから、年をとってから自分の持っている金をふやすよりも、
そのお金を上手く分けてなるべく長持ちするように
プランを立てて使って下さい。
それを使いはたしてもまだ生きていたら大変ですけど、
それまでに死ねるようにうまく生きて下さい。


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2008年5月5日(月)

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