中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2092回
テツオさんからのQ(質問):邱先生とロールスロイス

邱永漢先生、質問させて下さい。
邱先生の書籍を拝読させて頂くと、
表紙の裏に先生のお写真が写っていることがあります。
西遊記を拝読したのですが、
邱先生が笑顔でロールスロイスにまたがっている
お写真がありました。

最近では、ヤフーの「セカンドライフ」というコーナーで、
邱先生のお写真があり、
ロールスロイスと共に写っていらっしゃいました。
「高級車」と呼ばれる車は世間に数多あると思うのですが、
その中から先生がロールスロイスを選ばれた理由を
ぜひお聞かせ下さい。
宜しくお願い致します。


■QさんからのA(答え)

私は46歳の時からですから、
これで38年間、合計7台のロールスロイスに乗っております。

一番初めにロールスを買った時は
家中からまだ早すぎると反対されたんですけど、
ほかに贅沢をしたり、お金を使うチャンスもないので、
車くらい世界で最高の車に乗ってもいいじゃないかと思ったのです。
以来ずっとロールスで通してきましたが、
ロールスロイスという車は、
一ぺん乗るとなかなか降りられなくなる車なんです。

どうしてかと言うと、
どこの一流ホテルに行っても、またデパートに行っても
玄関口に停めて下さいと言われるし、
さっと車のドアを開けてくれます。
乗っている人にとっては気分のいい車なんです。
でも長く乗っていると、ロールスロイスの欠陥がわかって、
途中でやめたいと思ったことが何度もありますが
安い車に乗り換えると
「あの人、仕事がダメになったんじゃないか」
と言われる心配があります。
ロールスロイスは一ぺん乗ると
降りる梯子をはずされる厄介な車なんです。

でも、最近はロールスロイス自体が身売りされて
経営者も変わりましたし、
新型は大きすぎて私の家の車庫に入らないので、
じつは今月になってトヨタのレクサス600hLという
新しくできた車に乗り換えた所です。
日本の車は壊れませんし、
今はもう人の噂を気にしなくてもいい年齢になりましたので、
日本にいる時は日本の車に乗る地道な生活をスタートした所です。


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2008年5月23日(金)

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