中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2104回
TさんからのQ(質問):経済に罪悪感が

いつも拝見、勉強させて頂いています。
ありがとうございます。
誰よりも「お金」の多くを知り尽くされている
Qさんに伺いたいと思います。

世の中は繰り返されるといいますが、
今現在ほど地球全体を巻き込んで
お金が観念的に扱われている時代は無いと思います。
サブプライム問題にしても、
経済のプロが私利私欲の為に無責任な邪道行為、
石油などコモディティ高騰にしても
実体だけでない思惑によるお金の流れ・等、
実体経済を凌駕したマネー経済の増長を見ていると、
形振り構わずお金を弄んでいるように思え、
こういうお金の扱い方を続けていて大丈夫なのかと不安になります。

机上の空論よりも己の足元を・と叱咤されそうですが、
コレがこれからも続く当たり前の「経済の動き」なのか、
罪悪感を感じてしまうのは古い考えなのでしょうか。
世界規模での、しっぺ返し(お金の報復!)
なんてことありませんか?


■QさんからのA(答え)

いまの社会の動きは基軸通貨になったドルを
アメリカが印刷できる立場におかれているために、
自分たちで稼ぐ代わりに
印刷したお札を働かせて世界を動かしていることから
派生したものだと見ています。
お金でお金を生む仕事ですから、
お金を投じた相手が価値を生み出す事業であればいいんですけど、
不動産は逆の方向に動くこともありますから
今日のような目に合わされることもあります。

おっしゃるようにドルの時代が
いつまでも続くわけではありませんが、
世界中の有力な国はドルをごっそり抱え込んでいますので、
それがダメになったら困るわけです。
ですからみんなで力をあわせて支えようとします。
その結果、またアメリカにチャンスを与えますから、
ドルのからくりはそんなに簡単には終わらないんです。
ですから自分が損をしないためにはどうするかというと、
あまり借金を抱え込まないようにすることです。

またいつ起るかわかりませんが、
10年に1ぺんくらいの割合でドルの暴落が起って、
最後にドルが基軸通貨でなくなる時代が来ることは
先ず間違いありません。
そういうことを頭の中に描いて
自分が困らないように対策を普段からとることが必要だと思います。


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2008年6月4日(水)

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