第2106回
■団扇さんからのＱ（質問）：幕末とアメリカ

Ｑ先生お元気ですか？
北京オリンピックのチケット入手できました。
持っている株の会社の看板広告商品等見て参ります。

さて、日本の江戸時代末期、財政赤字家計
赤字に苦しみながらも維持されていた武力による幕藩体制は
今日の合衆国と非常によく似ていると思います。
密貿易等で栄えた薩摩藩などによって
この幕藩体制は崩壊しますが、
資源、新興国は
三つ子の赤字の肩代わりをするだけなのでしょうか？
よろしくお願いします。

■ＱさんからのＡ（答え）

江戸時代の末期と今のアメリカと似ている
とお考えになっているのは
多分あなた一人だけじゃないかと思います。
どこも似ておりません。
国の成り立ち方も、国を代表する人の生き方も、
赤字になる理由も違います。
それを無理やりくっつけることにはかなり無理があります。

世の中の移り変わりを過去に照らしあわせて考えるよりも、
新しい展開はどうなるかに目を向けた方が
より正確に捉えられるんじゃないでしょうか。
いまの資源国はアメリカと違うし、
新興国もまたアメリカと違いますから、
アメリカに代わって
それらの国々が同じことをやると考えることも
賛成してくれる人は少いんじゃないでしょうか。

でもそう思い込んでいる人に
新しい物の考え方をしろと言っても無理かも知れません。
人を納得させるより、自分が納得できれば
それでいいんじゃないですか。