第2195回
■KさんからのＱ（質問）：プライベートブランド商品

いつも楽しく経済の勉強をさせてもらい
自分の血と肉になるように読ませていただいています。

マネーゲーム敗れたりで
ダイエーの中内さんが安売りをして失敗した話が載っています。
当時私はダイエーで安いので喜んでよく利用していましたが
世間では安いけれどほしい商品がないので
一流メーカーの商品を売っている
他の流通業者に流れていたようです。
当時不況だ不況だといわれている中でも
まだ日本は豊かだと思いました。

現在は資源高の影響で一流メーカーが相次いで値上げをしています。
値上げをすることによって商品が売れなくなり
代わりに値段の安いPB商品が売れています。
ダイエーの中内さんが仕掛けたPB商品は、
当時受け入れられず現在はPB商品が受けいれられています。
なぜ現在は、PB商品が受け入れられているのでしょうか。

■ＱさんからのＡ（答え）

今の日本はかなり難しいところにさしかかっております。
物価が上がるといっても給料は上がらないんですから、
それだけ生活を縮める必要があるんです。
そうすると当然、ものが売れませんし、
決まったお金で生活しなければなりませんから、
少しでも安い方を買おうという話しになります。

そういった意味で、
スーパーの中の安い物が売れているのは、
他に理由がある訳じゃ無くて、
そうするより他ないから
起こっているんじゃないかと思うんです。

しかし、全体を通して日本の国では
物を安く売るという形で栄えてきたスーパーでも
売上が減る方向に動いています。
従って、あとしばらくの間に、
日本のデパートもスーパーも再編成が起こって、
国内でやるよりも中国へ行った方が商売になるからと、
中国に大移動する時期が来ると
考えてよろしいんじゃないでしょうか。
昔は売れなくて、今は売れているとか
そういう考え方ではなくて、
いま何故そういうのが売れているのか
ということだけ考えればよろしいんじゃないでしょうか。