中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2213回
アジア万歳!さんからのQ(質問):ベトナムのリスク

先生、経験に裏打ちされた貴重なご指導、
いつも感謝いたしております。

私は、シンガポールにて資産運用会社を運営しておりますが、
先生の中国の次はベトナムというお言葉に刺激を受け
ベトナムでその業務の一部を移管することから
ベトナムでのビジネスを展開することを検討しております。
何度か渡越し調査したところ、
2つのリスクがあるかと思いました。

1.社会主義国であり官の権力が強いこと。
2.外資過半は認めてないこと。

です。

1.だけでしたら中国の例も見ると問題ないかと思いますが、
2は悪くすると、
会社を乗っ取られる可能性もなきかなとも思い、
大きなリスクと感じております。

先生は中国でいろいろな事業を展開されてきており、
上記のようなリスクも当然克服されてこられたと思いますが、
どのような心構えで
それに対処すべきなのかご教授願えれば幸甚です。


■QさんからのA(答え)

シンガポールからベトナムはすぐ近くだし、
ベトナムで仕事をやる方が
シンガポールでやるよりもチャンスは多いと思えば
ベトナムに行くのもいいんじゃないですか。
でも経済の発展するプロセスには色んな困難がありますから、
それを一つ一つ解決して行く必要があります。
何もやっていない時点で
社会主義国で役人の権力が強いとか、
外資を半分しか認めないとか、
そんなことを言ってもはじまりません。
日本は外資半分どころか、入れようとすらしなかった国でした。
それでも経済は発展したんですから
あなたがその扉をひらきに行ったらどうですか。

大切なことはいまのベトナムが
経済発展する段階に来ているかどうか、ということで
そういう段階にあれば
古い扉はドンドン打ち破られてしまうと思います。


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2008年9月21日(日)

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