第2217回
■あたたさんからのＱ（質問）：香港での法人設立

今年法人なりして、産業材の輸出入をしています。
（実質は個人企業です）
現在は日本での居住が主ですが、
「非居住者のすすめ」を読んで
香港での法人設立について考えるようになりました。

ドル決済の売りと買いがあるので、
香港の会社を経由する形で利益を落とし、
香港をベースにした活動（中国での商材探し）と
日本での活動が半分ずつくらいとする形をイメージしています。
節税と活動拠点の確保が目的ですが、
このイメージをどう思いますか？

■ＱさんからのＡ（答え）

私の「非居住者のすすめ」というのは
日本国内のお金儲けが難しくなって、
これからは海外所得が増える時代にある、
その中でやっていくのに、
何重にも税金を取られたんじゃ仕様がないから、
金庫は香港に置いて、
アジア中で自分に一番ふさわしいところで働きなさい
という意味です。

あなたが関心があるのは、
少し関わりがある仕事をやっていることだと思いますが、
素材の輸出入は、そんなにお金の儲かる仕事じゃありません。
ですから香港に基地を置くとしても、
なるほどこれは良かったというには、ほど遠いと思います。
ましてや先ず基地を作って、それから考えるというのでは、
10年かかってもできないでしょうね。

ですから先ずお金の儲かる仕事を見つけてください。
そしてある程度の実績が出来たら、
ベースを香港に置くという順序になります。
ベースだけあってもお金が儲からないんじゃ、
あまり役に立たないでしょうね。