中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2225回
アジアンちゃんぷるさんからのQ(質問):中国で旅行情報誌は?

わたしは地方でタウン情報誌を作っているものです。

日本にはたくさんの雑誌が氾濫しておりますが、
特に凄いなと思うのは、
るるぶに代表されるような旅の情報誌です。
毎年新しいものが発刊され、最新の情報を見ることができます。
一応日本人のために作っているものですが、
内容そのままに中国語で作れば、
中国人の方々も買われるのではないでしょうか。

取材や写真撮影は1回でOKですし、
路線地図などは流用できます。
たぶん、日本人と価値観
(ブランド品とかショッピング意欲が強いと思います)
が近いものがあると思います。
出版社は更なる売上アップも考えられます。
ただ、すでにそのような雑誌や動きがあるかもしれませんが・・・。
台湾版やシンガポール版などもあっても良いかもしれません。
ふと、思い立ったたわごとでございますが、
ご意見をお聞かせ願います。


■QさんからのA(答え)

テレビが出来たら新聞がダメになると皆が考えた時代もあります。
しかしまだ命が無くなってないところを見ると、
活字の時代が全く終るわけではありません。

でもそれを中国に持って行ってやればいいんじゃないか
なんていう発想は、
中国をよく知らないから言えることです。
それぞれの国のやり方があって、
あなたの手に負えるものではありません。

日本でタウン雑誌をやってたような人たちが、
今北京でも上海でも、
広告をいっぱい載せた日本語の雑誌をたくさん作っております。
しかしそれも大して儲かるわけではなくて、
青息吐息でやっていると考えた方がいいんじゃないでしょうか。

一番いいのは自分が活字症を捨てることです。
活字を捨てろと言われてもし途方に暮れるようなら、
あなたは機動性のない人ですから
飢え死をしないように
同じような仕事をやる新しい職場を見つけて下さい。


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2008年10月3日(金)

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