中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2227回
ログさんからのQ(質問):情報交換システム

邱 永漢 様
毎日興味深く拝読しております。

昨今、中国の富裕層を対象とした
不動産投資のビジネスが取りざたされていますが、
主に首都圏内の高級マンションが対象であることに疑問をもちます。
水と自然が豊かで生活に安全な、
300坪ほどの田舎の土地建物(管理された分譲別荘等)こそ
中国の富裕層が求める物件ではないかと想像します。
個別にコンサルトが必要な案件は大手業者は参入しませませんが、
零細業者は宣伝販売のアプローチに経費負けしてしまいます。

個人が利用できる
インターナショナルな情報交換システム(有料)があると、
不動産だけでなく
中小事業者が直接交流できるようになると思いますが、
良い方法はないものでしょうか。
また、その折の資金の持ち出しは、
中国の外貨持ち出し規制から可能でしょうか?
お知恵を拝借したいと思います。


■QさんからのA(答え)

あなたがおっしゃっているのは、
日本の不動産を中国人に売る情報の提供ということのようですけど、
中国の富裕層は国外へお金を持ち出すことも容易ではありませんし、
また日本の不動産が自分たちにとって魅力的だと考えてもいません。
私も考えていません。

香港の人は自由にどこの国のものでも買えますので、
そういう人が東京駅の近所にビルを建てたことがあります。
でもその後またやりたいと聞いたことはありません。
どうしてかというと、
日本は不動産の利益に対して非常に税金の厳しいところで、
一回やったらビックリして誰でもやめてしまうからです。
ましてや香港のように税金が安くて、
尚且つ不動産の利益に対して免税措置のあるところとは
比べ物にならないと思います。
自分のところを中心として物を考えるより、
先ずは世界の中で日本はどんな位置にあるかというのを
勉強してください。


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2008年10月5日(日)

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