第2262回
■独身のオセロさんからのＱ（質問）：周囲の嫉妬をやりすごす方法

毎日拝読しております。
先生の神の如きお知恵に、畏怖の念を抱いております。

これまで働いてきた職場では、
自分なりに、仕事の工夫と努力を続けて、
それなりの評価を得てきたつもりですが、
私自身が、他人の嫉妬を買いやすい風貌と、
性格をしているらしいことと、ひときわ嫉妬心の強い人たちが、
集まっている業種に勤務していることから、
先日、思わぬ手痛い経験をしてしまいました。
本田宗一郎氏でしたか、
"合理性の追求は大事だが、非合理性の追求も必要だ"
ということを、おっしゃっておられたと聞いたことがありますが、
物質的な価値を優先して、精神面のバランス、
そして周囲の人たちとの軋轢を軽視しがちであった自分には、
耳の痛い言葉です。
今は、自分の身動きにままならないところもあり、
思考と判断力が、袋小路に突き当たっていることから、
当面は、林の如く、山の如し、を決め込んでいます。
次の展開を見据えて、先生のご意見を伺いたく、
よろしくお願い申し上げます。

■ＱさんからのＡ（答え）

人の嫉妬を買いやすい風貌ってどんなでしょうか。
ものすごい美男子で誰もが羨ましがるんでしょうか。
もしそうなら、一ぺん顔を見せて下さい。

私には「嫉妬の世の中をどう生きる」という本がございます。
この世の中は嫉妬の世の中である、と見ることも出来るわけで
それが激しいと生きづらいので、
なるべくよけて通る必要があると思います。
ですからあなたが本当に人に嫉妬されるなら、
どうやってそれを避けるかを勉強する必要があります。

例えば本当にお金持ちになったら、
お金のないフリをするのが大切です。
大阪の人の挨拶を見ても分かるように
「儲かりまっか」と言われたら、
「とても儲かります」なんていう人はいません。
「ボツボツです」と答えるに決まっています。
人が嫉妬することにはなるべく低姿勢で、
自分の欠点はなるべく誇張して補う、
要するにプラスになりすぎるものは引き算で、
マイナスになっていることは掛け算で対処する
というのではどうでしょうか。