中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2299回
四馬路さんからのQ(質問):上海の不動産価格

書籍を通じて若い時から
先生を師と一方的に仰がせていただいており、
さまざまな人生哲学を教授いただき大変感謝しています。
お陰様で夫婦2人揃って還暦を過ぎても日本と中国を行き来し、
上海でロングステイをしながら元気で楽しく過ごしています。

今回は不動産と株への対応の相談です。
上海のマンションを購入するのはやめて、
万科企業、新城不動産、世茂房地産の3つの不動産株を
昨年末に購入しました。
業績はそんなに悪くはないのですが、
ここ最近株価は大幅に値下がりし
それぞれ4/5〜1/5の水準になっています。
一方私の住んでいるマンションの価格は280万人民元で、
不動産屋のガラス貼り価格を見ても
ここ1年は少し値上がりしている気配です。
どうも1年の限りにおいては
不動産の株と実物は連動していないように見られます。
先生は最近の上海の不動産価格をどうご覧になっておられますか?
また、不動産株へは、
今後継続して追加投資をしていこうと思っていますが、
2-3年のレンジ見た場合この判断は間違っていないでしょうか?
今後とも健康で益々活躍されることを祈願しています。


■QさんからのA(答え)

不動産の動きと不動産株の動きは
もちろん全く同じではありません。
投資の対象として考える場合は、
それを売ることも当然頭にあるわけですから、
売れづらいものを持っているよりは、
その時の相場ですぐ売れるものの方がいいにきまっています。

私は上海にも北京にもビルを持っておりますけど、
売りたいと考えたことは一度もありません。
「不動産」というくらいですから、
買ったら忘れちゃうくらいでないと
持ちこたえられないと思います。
ですから不動産をお買いになる時は、
将来もその場所は値打ちがあるものかどうか、
従って一にも二にも三にもロケーションが大切だと思います。
そういう買い方で、
上海の不動産をお買いになるのなら賛成です。
でもそれを高いところでうまく売り抜けて、
安くなったところでまた買い直すというのは
容易ではありません。

ですから、皆がいらないと言った時に買って
高くなってもうまく売ろうなんて思わないで
ずっと持っているというのでないと、うまくいかないと思います。


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2008年12月16日(火)

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