第2302回
■鉄男さんからのＱ（質問）：化粧直しして上場する企業

ＨＩ-Ｑの運営感謝しております。

アンガンスチールのような、
親会社が過剰人員と負債を抱え込み、
順調な部門だけを化粧直しして香港などに上場させるような企業は、
今後どのようなに変化していくとお考えでしょうか？
最終的には親会社に吸収、
または、負の財産を押し付けられるなど、
現状のバラ色なバランスシートをいつまで保つことができるのか
不安なのですが。

■ＱさんからのＡ（答え）

アンガンスティールは
中国の製鉄会社の中でも最も優秀な会社の１つです。
今、株価は下がっていますけど、稼ぎは悪くありません。
そういう会社の親会社というのは、まあ簡単に言えば国なんです。
持ち株会社のやり方を心配されているようですが
そんなこといちいち気になるなら、
中国株には近づかない方がいいと思います。
中国は全部そういう株なんですから。

そんなことよりも
その会社がきちんとやっているか、
仕入れる材料の原価が高くなりすぎていないか、
あるいは販売先の仕事がなくなって値下げをせざるを得ないか、
そういうことが株価に影響するかどうかに注目して下さい。
いま、この会社は高値からみればかなり安くなっておりますが、
そこを買うか買わないかは、
鉄鋼業界が将来どうなるかという
あなたの見方で判断すればよろしいのです。