第2353回
■アマワリさんからのＱ（質問）：低迷期を脱するためには

何時も非常に役に立つ御示唆を有難う御座います。

早速質問ですが、今回の世界不況で
マネーゲームの主役であったアメリカが
没落するのは避けられないと思いますが、
矢張りあれだけの大国ですから
経済の新秩序が安定するまでにはそれなりの時間が掛かり、
中国経済がその影響を受けないとは思えません。

勿論、長いスパンで見れば
中国経済が今後も発展し続ける事は間違いないと思いますが、
中国経済がこの変革期を乗り切り、
株価がこの低迷期を脱するためには
後4、5年は掛かるのではないかと思います。
先生のお考えは如何でしょうか?
今後とも先生のご活躍を祈念いたします。

■ＱさんからのＡ（答え）

世界的な金融不安の与える影響はかなり深刻で、
今年もまだマイナスの状況がずっと続くんじゃないか
という意見も多いようです。
しかし、世界中がアメリカの影響を受け続けるとは限りません。
前はアメリカがゴホンといっただけで、
日本は肺炎になるといわれていましたけど、
日本だってアメリカに依存する商売のやり方から、
アジア相手の仕事が増えておりますので、
その分だけは影響は浅くてすんでいるといえます。

中国にいたっては
アメリカの短期資本の被害はほとんど受けておりませんので、
もうしばらくすると株価の動きも
ニューヨーク取引所とは別の動きになるということが
今年のうちに出てくると見ております。
株価の方が実体経済の動きより少くとも半年は早いので、
株価の動きを見ていたら、景気の先行きが見えてきます。