中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2397回
雪風さんからのQ(質問):経済系知識人達の限界

先生を社会思想家として追いかけている雪風です。

現代の社会は、「ヒト・モノ・カネ」が、
前例を超越して自由に国境を越えて飛び交うので、
従来の延長線上ばかり見ていても、
社会や経済の方向性を見極められないというのが、
先生のスタンスでおられることと拝察申し上げております。
にもかかわらず、私は経済分析全般が
統計に依拠して説得力を持つ為、
「フロー」にばかり着目しているように思えてなりません。
先生の文脈から見れば、経済分析はより
「ストック」に着目せねばならない流れかと思うのですが、
データがアテにならない等で、
中々浸透しないのが実状であると存じます。
しかし、いつの時代も、知識人と呼ばれる人々が、
あれこれの理屈で社会を先導してきたのも事実です。

社会思想家としての先生は、多くの経済系知識人達が、
後追いの解説者にならざるを得ない限界(私が感じるだけですが)を、
世界経済が大きく舵を切るタイミングで
どのように感じておられますでしょうか。
勿論、そちらにご興味が無いというお答えでも有り難いです。
何卒よろしくご教示くださいませ。


■QさんからのA(答え)

世の中には評論家という人がたくさんいます。
政治から経済から子供の教育に至るまで
様々な分野がありますけど、
そういう人たちが書いているものを見ますと、
先が見えるというよりは
予想外の事について、
あれこれ解説をしていることが多いように思います。
ですから稼ぎは良くないし、
一生生活に追われて暮らすことになってしまいます。

私の場合にしても先が良く見えているわけではありませんけど、
自分の見方によってやる手を決めたり、投資の仕方を決めますので、
間違えるとそれなりの被害を受けます。
ですから「見える景色の向うを見る」
ということをいつも心がけています。
それでもしょっちゅう失敗していますから、
人様に自慢できるほどのことはありません。


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2009年3月24日(火)

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