中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2452回
@んまさんからのQ(質問):超大現代農業

超大現代農業は、売上げ50億元に対し、
20億元の高利益を上げている会社とのことですが、
その利益構造は
何によってもたらされていると分析しておられますか?
私は「零細農家に対して、
超大現代農業の方が効率を上げているから」と考えてみました。
そして、もしそうだとしたら
零細農家はすぐにはいなくならないだろうから、
比較的長くその利益構造が続くのではないか?と連想しました。

それから、日本だと零細農家は、
設備投資などの限界により、例えばキャベツだけを作るような
「連作」の傾向にありますが、
連作は農薬の過剰な使用を招きやすい欠点があります。
しかし、超大現代農業ぐらい大規模だと、
工夫次第では適切な輪作が可能になり、
構造的な減農薬に出来る可能性があると思いましたが、
そのようなことを現地調査などで調べていらっしゃいましたら
是非教えてください。


■QさんからのA(答え)

超大現代の会社が
50億元の売上で20億元の計上益を出しているのは、
株の本を見たらちゃんと書いてあります。
税金もちゃんと払ってるんですから間違いはないわけですけども、
我々の常識を超えるほどの利益があるということで、
私もびっくりしている人の一人です。

つまり零細企業がやっている野菜の売り方が
いかに非効率的であるかを示していると思います。
でもこの会社は経営者が
自分の株を高値のところで売却するということが何回かあって、
その度に株主をヒヤヒヤさせておりますので、
その辺も考慮に入れて会社を見る必要があると思います。

私も会社を見に行きましたが
やっていることはそんなに突飛なことではありません。
零細農民がやっていることを
その何千倍ものスケールでやっているだけのことですから、
それがまだ当分続くと考えるよりは、
そういうやり方に対してライバルが
やがてたくさん出てくると考えた方がよろしいと思います。


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2009年5月18日(月)

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