中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2463回
カブリロさんからのQ(質問):客家のロマン

天下為公の孫文、太平天国の洪秀全、ケ小平、李登輝、李光耀、
これら客家の人たちは、いずれも頭脳で勝負し、
「お上のやることなんざしゃらくせえ」
という気分が漂っているように感じます。
いずれも利害や打算に留まらず、
個から公、へ変化した時にロマンが生まれたように思います。
香港亡命や台湾訪問など邱先生の生き方にも
同じようなロマンを感じるのは、
先生のお父上がやはり客家の血を引いていることと
関係があるのでしょうか?


■QさんからのA(答え)

客家の人がそんなに優れているのかどうかは私にもわかりません。
私の父親は客家ですけど
だから私が何かをやれているということでもないと思います。

ただ客家というのは
日本で言えば源氏の落武者のようなもので、
追っ払われて住むとこがなくて田舎へ逃げて行ったのが、
とうとう広東省あたりまで来て
そこの土地の人からもあまりよく思われず、
それでもなんとか生き延びるためにお城みたいな建物を作って、
100家族以上もの人が1軒の中に住むというのがありました。
食うや食わずでしたから
そういう人たちが華僑になって他所の国で成功しています。
そうした人の中に
たまたま世間から注目を浴びるようになった人たちがいた、
ということだと思います。
客家の人が特別偉いわけではないでしょう。


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2009年5月29日(金)

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