中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2482回
■KeiさんからのQ(質問):絵画バブルはきますか

現在絵画に凝っています。
全くの素人ですが、これは良いと思ったものはやはり高価です。
作者等わかりませんが、
たまたますばらしいと思って購入した絵画を家に飾って楽しみ、
この作者の生い立ち等調べていくと別の楽しみがあります。
その作者が有名な人であればなお一層うれしいものです。
絵画バブルはくると思われますか。


■QさんからのA(答え)

美術が盛んになるのは、経済が発展して皆が豊かになるときです。
今日、日本の文化として残っているものだって
ほとんどが江戸時代に
金持ちになった町人たちがスポンサーになって
できてきたものです。

戦後の日本では経済が発展するプロセスで
美術ブームなる時期がありました。
その時期に私は「求美」という絵の雑誌を作りましたし、
デパートの展覧会に並んでいる絵に値札をつけさせました。
絵を買う人は必らずそれを自分の財産として考えるはずだから、
値段をつけて展示するように奨めたのです。
今日では当たり前のことになっておりますが。

ではまた日本に絵画ブームが来るかというと、
毎日着る物だって買わなくなるくらいですから
絵どころの騒ぎではないと思います。
今なら中国の方が経済が発展していますから
絵の展覧会もよくやっているし、
美術品や骨董を買う人もふえています。
絵を趣味で持っているなら別にどうでもいいことですが、
仕事としてお考えなら日本ではつとまらないと思います。


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2009年6月17日(水)

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