中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2636回
■KさんからのQ(質問):住宅スペース倍増運動

いつも楽しく拝見させていただいております。

第3510回 消費をふやすために住宅スペース倍増運動
を読ませていただくと
実際に住宅スペースを倍増できたならば
とても大きな経済効果がでることは、よく分かります。

私は、住宅業界に身をおいています。
先生の提案されたことができると住宅業界にとっても良いし
日本経済にも良いことが分かります。
しかし、現実するには、とても難問がたくさんあります。
現在は住宅着工数が激減し、さらに延べ床面積も激減し、
さらに低コスト化に歯止めが掛かりません。
太陽光発電については、
政府の補助金と各家庭で発電した余剰電力を
倍価格で電力会社が買う制度を政府が作ることにより
太陽光発電が盛り上がっています。
政府がどのような政策を実現させると
住宅スペース倍増運動が実現されるでしょうか。
ご教授してください。
お願いします。


■QさんからのA(答え)

今日本の国で一番必要なのは消費を増やすことです。
もうどこの家も箪笥の中も一杯だし、
応接間だって家具を置く場所がなくて、
少し前まではテレビの上にまで人形を乗せたりしてましたけど、
今はテレビも薄型になってしまいましたから、
人形を置くところもなくなってしまっています。

そういう日本で人々にお金を使わせようと思ったら、
無駄なものを置く場所を増やす以外に方法はありません。
そのためにも家のスペースを倍にすれば
また不用品の置場が増えますから、
少しは物を買ってくれるんじゃないかというのが
私の発想の原点です。
でもそれを実際に政府が先頭に立ってやるためには、
子供や老人にタダでお金をあげるよりずっと難しいことを
幾つもやらなきゃいけませんから、
あなたのおっしゃるようにそんなに簡単にはいかないんです。
ですから今後も不景気が長く続くとお考えください。


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2009年11月18日(水)

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