中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2757回
■losheさんからのQ(質問):上滑り社会・日本

Q先生、こんにちは。
波乱の2010年が始まっていますが、以前から思っていた、
日本社会の見えない圧迫感について質問します。

私は過去15年程、海外と日本との飛び石生活体験があります。
そして日本に降り立った時に何時も思うことは、
「何て上滑りした表面的な社会なんだろう・・」という感覚でした。
ただ、一週間程も日本で過ごせば、そんな感覚も忘れていました。
たとえば車やバイクの雑誌など(オーストラリアでは)は、
その車種の組み込まれている部品メーカ名やその型番、
照会先まで情報提供するのが普通です。
車が壊れば自分で治すことが普通です。

中国株や債権の情報にしても、
日本で有料で情報を提供している内容のほとんど全ては
海外の無料の情報サイトで入手可能ですし、
はるかに具体的な情報が無料で提供されています。
教育にしても6.3.3を個人に強制する先進国は日本くらいです。
政治にせよ雰囲気のはやり廃りや、ゴシップ等情報ばかりが、
どの報道機関でも同じ様なことが、同じように毎日流されていて、
取材した事実の報道に具体性が欠けます。
検察・警察権力の施行方向にも一貫性が無く思われます。
何か大きな社会的な力が、
個人の生活を圧迫・抑制していると思えます。
先生のご意見をお聞かせください。


■QさんからのA(答え)

私に何を期待しているのかよく分かりません。
ご自分が外国に住んで日本に帰って来たら、
物を測る尺度が外国の尺度に慣れてしまったので、
その物差しに合わないと文句を言ってるようにも聞こえます。

それに対して私がどう思っているかというと、
あなたは他所の国に行って住む方がいいのか、
それとも日本に住む方がいいのかということになると、
そんなに日本人のやることがいちいち気に入らなかったら、
いっそもう一ぺん元住んでいたところへ
お戻りになったらどうでしょうか。
それとも外国に行ってそうなったように、
しばらく日本に住んでいるとだんだん日本のやり方に慣れて、
今度は逆に外国に行ったら
これは何だということになることも考えられます。
問題は自分の物の見方の問題ですから、
自分でコントロールするよりほかないでしょうね。


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2010年3月19日(金)

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