中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2834回
■ちょとっきいた?さんからのQ(質問):どうやって予測を

Q先生の著作の愛読者です。

中国株式にも小額ながら、投資を続けています。
2008年のはじめ、中国のインフラ建設、
とりわけ、鉄道建設が大ブレークすると聞き、
中国鉄建・中国中鉄の株価に注目していました。
しかし、2008年1月に先生の鉄道建設に関するコメントを読み、
株式取得をあきらめて、ヘンタイ等の他銘柄を購入。
リーマンショック後の急落を克服して、上昇してきました。

一方、指摘された鉄道建設株は20%-30%程度騰がったくらいで、
ウロウロしています。
しばしば、大型の鉄道建設工事を受注したとの
ニュースを読みますが、反応は鈍く、
先生の意見に従い大正解でした。
先生は、どうして今日の株価の鈍い動きを予測されたのか、
かつ、どういう風に経済の動きを見通されるのか、ご教示ください。


■QさんからのA(答え)

中国はピンチを逃れるために大きな金を投じて、
次々と公共投資をやってきました。
そういう具合に支払うお金は
大半が同じ国営の鉄道会社や建設会社に支払われておりますので、
単純に物事を考える人は
そこを買えば株価は上がるだろうと考えます。

中国のそういう大型建設の会社は皆国営ですから、
株主の方を向いて仕事をやっているわけじゃなくて、
お金を払ってくれる方を向いて仕事をやっておりますので、
個人がちょっと買ったくらいで
お金が儲かるというのは難しいと思います。
そういうことよりもこれから中国の人たちの収入が毎年、
かつての日本の成長時代と同じようにふえる方向にありますので、
その新しくふえたお金がどこで使われるかを研究して、
そのお金の動きに対応した投資のやり方が
よろしいんじゃないかと思います。


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2010年6月4日(金)

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