中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2899回
■芸夢仙人さんからのQ(質問):今後は掘削より輸送?

Q先生、いつもためになるお話をありがとうございます。
先生の考え方を励みに、私なりに日々頑張っております。

ところで先生は最近、シェンリーオイルなど、
石油の輸送管を手がける会社を推奨されていましたが、
モーロンやティエンダといった掘削関連の方はどうですか?
気になるのは、09年12月期決算では、
掘削の2社は減益でしたが、輸送の2社は増益だったことです。

今後は掘削よりも輸送の方が伸びていくのでしょうか?
先生はどのように見ておられますか?


■QさんからのA(答え)

中国の石油の消費量はあっという間に日本を追い越して、
今やアメリカに次ぐほどになりました。

今後も当然石油を掘る仕事も続きますけど、
日本と違って大陸ですから、
原油でも出来あがった精製石油でも、それから天然ガスでも
トラックに乗せて運ぶわけにはいきません。
ですからパイプラインは天然ガスや石油の消費量が増えれば、
当然つくらなきゃいけないものです。
その中でも代表的な2軒の会社は
1年間に売上げが2〜3倍にも上がっているし、
利益もそれに比例して増える立場にあります。
とりわけアフリカや中近東の産油国から買った
石油や天然ガスを運ぶ場合にマラッカ海峡を通れば
アメリカにストップされる可能性がありますので、
ビルマからパイプで北京まで運ぶといった計画が
これから始まるところです。
そういう次の大事業に注目するのは、
中国株をやる人にとっては大切なことじゃないでしょうか。


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2010年8月8日(日)

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