中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2910回
■凱晶さんからのQ(質問):中国都市部の不動産

Q先生のコラム毎日、楽しく読ませていただいております。

先日、弊社(日本)で昔働いていた女の子と北京で会ってきました。
彼女は、旦那と勤めてためた貯金で、
北京市内に2004年にマンション3戸購入して、
今、4倍の値段になっているとのことです。
(4倍になるとわかっていたら、10戸買っていたと笑ってました。)
彼女の話だと、

■ 地方政府は、土地の借地権(70年分)を
  開発業者に売却してファイナンス
■ 住宅ローン金利は、だいたたい3%半ば
■ 住宅価格は、政府が、コントロールして、表面利回り4、5%(?)
■ 北京、上海を中心に都市には、
  次々に人が流入(皆、都市部に住みたい。)して
  住宅価格は、長期的には強含み。

とかで、皆がハッピーなモデルとのことです。
個人的には、皆の所得も増えるし、
付加価値が、中国の社会にたまっていくので、
当分好循環継続すると思っております。
Q先生の見解を教えていただけると幸いです。


■QさんからのA(答え)

中国人の不動産に対する感度は、日本人の遠く及ばないものです。

いまは中国の経済の発展している只中ですから、
かつて日本でそうだったように
不動産が値上がりするのは不思議でも何でもありません。
日本人なら怖くなるような無茶苦茶をやるのが
いまの中国人の不動産投資と考えればよろしいと思います。
あなたがご存知の方が
値上がりするなら3軒じゃなくて10軒にしたいと言うのも
大いにあり得る話です。

しかし、高度成長が終われば日本と同じようなことが
中国でも必らず起ります。
私も日本で銀行から
500億円貸してあげると言われたことがありますが、
それにとびついたりしませんでした
ちゃんと収入があってお金を返せる見込みがなければ
そんな話には乗れないと言ってお断わりをしたのです。
そういう自制心がないと、
中国でもひどい目にあう日が必らずあるでしょう。


←前回記事へ

2010年8月19日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ