中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2979回
■カオス大好き仙人さんからのQ(質問):これが「衰退する社会」?

Q先生、いつもありがとうございます。

世の中のこういう現象は
どのように解釈すればいいのか教えてください。
2003年くらいから
その傾向が顕著になってきたように思うのですが、
明らかに日本の社会は、
私が子供の頃とは違ってきているように思います。
かなり要約した表現になってしまいますが、
私が子供の頃の日本(80年代)は、
仕事をして生産する人が一番偉くて、
そうした考えが最優先される社会だったように思います。
しかし今の社会は、子供や障害者やお年寄りなどの
弱者が一番偉くて、安心・安全・リスクをとらないことが
最優先され、仕事をして納税する人は
二の次であるかのような社会です。(と、私には感じられます)
これがQ先生もおっしゃっている、
「衰退する社会」と考えればいいのでしょうか。

またもしそうだとすると、
日本社会のこういう傾向は個人ではどうしようもなく、
下手に逆らわない方が身のためでしょうか?
そしてそうした日本が嫌なら
活気のある社会へいって生きていくのが最善の道でしょうか?
先日、インドのとある光景を見たのですが、
完全自己責任でリスク承知でなんでもやろうとする活気に圧倒され、
かつまた、それこそが私の求めている社会だと激しく感じました。
そう思うのなら今すぐインドに行って仕事をしたらどうですか、
と言われてしまいそうなのですが、先生はどう思われますか?


■QさんからのA(答え)

あなたはご自分の小さな環境の中で
物を見ているんじゃないでしょうか。
昔は物を作る人が偉くて、今は子供と障害者が偉いだなんて
自分勝手に考えているだけのことです。
またテレビか何かでインドの様子を見たからと言って
それが本当のインドということにはなりません。

新聞に自分の知っていることが載っていると
デタラメ書きやがってと思うのに、
人のことが書いてあると
つい本当のことだ錯覚するような中で生きてだけのことです。
もっと自分を客観的に見られるように訓練するか、
それともメシの種になりそうなことだけを考えるか、
どちらかにして下さい。





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2010年10月27日(水)

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