中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第3083回
■昭和男さんからのQ(質問):古くなった不動産への対処

若いころからQ先生の本を参考にしてきました。

株で儲けたお金でアパートや貸家、
賃貸用マンションの頭金を用意して購入し、ローンも完済しました。
ところが古くなった不動産は
メンテナンスに思いのほか費用がかかり、利回りが悪くなりました。
不動産を持っている意味が薄れてしまいましたが
転売も思うような価格で売却できる状況ではありません。
あえて安くたたき売って、株等に投資するのがいいのか、
もう少し様子を見て景気の回復を待つのがいいのか
判断に迷っています。
日本株、中国株ともに大きくは儲けられませんが
安定して利益は出ています。
よいアドバイスをお願いします。


■QさんからのA(答え)

人は一生の間に色んな形で理財に励みますけども、
それが結果としてどうなるかは
実際に遭遇してみないと分からないものです。

私だって年を取ったら家賃で暮らせるなら心配ないと思って
一生懸命不動産を買いました。
でも自分が年を取ってみると、自分だけが年を取るんじゃなくて、
不動産も年を取るということが分かりました。
それを壊してもう一ぺん始めからやり直すのは
うちの息子なら出来るかもしれませんけど、
私がもう一度銀行に行ってお金を借りて始めから、
というわけには行きません。
ですから不動産は自分が年を取って死ぬまで持てば、
まあいい方だなと考えることです。
幸いにもそれだけをアテにしてきたわけではないでしょうから
諦めもつくでしょうけども、
その辺の判断はご自分でおやりいただくほかないと思います。
それ以外に時代によって
新しいお金儲けのタネもあるわけですから、
その辺をうまく育てるのも
年を取ってからの新しい楽しみの一つと思ったらどうでしょうね。


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2011年2月8日(火)

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