第3099回
■漁火さんからのＱ（質問）：設備投資関連株

昨今の元高と、人件費高騰の逆風を受けて、
殊に、輸出比率の高い製造業を取り巻く環境は厳しさを増しており、
一層の合理化投資を加速させる必要に迫られているのが
実状ではないかと考えられ、
いよいよ機械に出番が回って来るものと思うのですが、
いかがでしょうか。

この様な見地のもと、設備投資関連であります、
クンミン・マシーンに目を着けてみました。
概要としましては、実績売上げで、約140000万RMBですし、
時価総額も小さく、
未だ半人前の会社といったイメージを受けはしますが、
その製品群にすっかり魅了されまして、
今の値段ではどうかと思いますけども、
調整、もしくは、押し目を付ける局面があれば、
何時でも出動する構えでいるのですが、
先生がご覧になられてどうでしょうか。
やはりアウトでしょうか。
併せて、機械の現状と展望に付いて示唆して頂けませんでしょうか。

■ＱさんからのＡ（答え）

中国はこれから経済が発展することは間違いありませんけど、
その中で設備投資という分野はなかなか難しいと思います。
今後中国で一番採用される設備投資は当然海外の設備投資で、
中国に今まであるものではないと思います。

ましてや取り上げておられる会社は、まだこれからでしょう。
私は毎年売上と利益が少くとも
50％くらい増えるような会社を狙えと言ってるんですけれども、
その中には入らないと思います。
同じ中国の企業でも
需要が増えたらすぐに供給が追いつくような仕事じゃなくて、
供給が追いつかないくらい需要の方が増える業種の方が
株価は上がりやすいと思います。