第3173回
■TOWNFITさんからのＱ（質問）：今後の通貨制度

常日頃Ｑ先生の未来志向的見地と洞察力を
株式投資の参考にしております。

近年国際通貨制度のほころびが
大きな投資リスクになると感じております。
ギリシャに始まったユーロ危機はアイルランドにとどまりませんし、
ユーロの存続も怪しげです。
ヨーロッパ各国は緊縮政策に、一方アメリカはＵＳドルの乱発です。
今後の通貨制度と市場への影響について、
先生の見解をご享受下さいますようお願い致します。
最後に、いつまでも健康でご活躍の事期待しております。

■ＱさんからのＡ（答え）

今や、世界中の通貨制度をどうするかというのが
大きな問題になりつつあります。

昔は金の代わりにそれを紙に刷って、
取引の支払いに充てたんですけど、
その通貨を国が自由に印刷できるようになったことをきっかけに、
どこの国もあれこれ理由をつけてお札を印刷したので、
今その報いが来ているところです。
ヨーロッパを見てもわかるように、
財政状態の悪い国が先頭に立って、
次々と爆発を起しておりますので、
アメリカを含めて世界中の通貨に
今後大きな変化が起ったとしても別に不思議はありません。
でもそれが自分の死んだ後かもしれないのに、
いちいち心配しても仕方がありません。
そういうことが起ることも考慮に入れて、
自分の財産をどう守るかという勉強をする必要はありますが。