中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第3175回
■みやび。さんからのQ(質問):銅について。

毎朝楽しみにしており拝見させて頂いております。

最近、銅のリサイクルの中国金属再生資源を取り上げていますが、
「業界シェアーは僅か2%にすぎません」とありました。
また「あっという間に20%になるだろう」ともありました。

そこで質問なのですが、銅の大手に江西銅業があると思いますが、
江西銅業が銅のリサイクルに乗り出すことはないのでしょうか?
もし乗り出すなら、大手の江西銅業の方が
銅のリサイクルシェアで大きくなるという展開はありますか?
もしその様な展開があるとしても、
まだ規模の小さい中国金属再生資源が
有望と見ればいいでしょうか?
どうぞよろしくお願い致します。


■QさんからのA(答え)

これから不足する資源の中で代表的なものの1つが銅です。
私は少し前からもうしばらく経ったら銅の値上がりがあるから、
その仕事をやっている会社の株価も上がりますと言って、
1つは銅を掘っている会社、
もう1つは銅のリサイクルをしている会社を例に挙げました。

2つとも株価は大分高くなってきましたけど、
1つの会社が別のことを兼任できるかと
おききになっている所を見ると、
あなたは現場をほとんど理解していないことが分かります。
一方は山から資源を掘り出している会社で、
もう一方はクズ屋なんですよ。
クズ屋は荷車一つあれば誰にでもできますが、
何万人という人がやっています。
シェアが2%にすぎないと言っても一番大きな会社です。
小さなクズ屋では集めたクズを再生をする会社に持ち込んでも
相手にしてもらえません。
ですからそういう小さな会社の集めたものを集めるのも
大きな会社の仕事の一つです。
ですから2%の会社が物凄い勢いで
20%になる可能性もあるのです。
鉱山を掘っている会社がどうやって屑屋を兼業できるのでしょうか。


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2011年5月11日(水)

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