第3206回
■ヒゲグロさんからのＱ（質問）：震災後、株を買うことに負い目が

拝啓、邱先生。
いつも楽しく拝見させて頂いております。
最近いつも思うことがありますので、質問させて頂きます。

東北で震災が起きました。すると株価は当然に下がりました。
私は「これは『株を買う』チャンスか」と考えましたが、
どうしても買うことが出来ませんでした。

人が災難に会っているのに、
その災難を利用して金儲けをするのはどうしても気が引けました。
ところが冷静になって考えてみれば、
株で儲けることが本業の方は、
そんな感情的な事は一切考えないのだろうと想像できました。

やはり自分がある程度のお金持ちになるには、
上記のような青臭い常識は捨てて、
買いに走るべきなのでしょうか？
また、そうでなくては株などしない方が良いのでしょうか？
株は今少ない自分の貯金で、
頭をぶつけながら勉強しているつもりです。
いずれは大きくいきたいと思っています。

以上、何卒ご教示願います。
乱文は平にご容赦お願います。
これからも先生のご健康とご多幸をお祈り致します。

■ＱさんからのＡ（答え）

地震が起ったら誰もが考えることは
その日の新聞を見ても分かるように建設会社の株とか
セメントとか建材を売っている会社の株は高くなって、
逆にやられているところはみなマイナスになります。
それに対して
人の弱みに付け込むなんていうのはいやらしいと
気持ちの上で思ってもおかしくはありませんけれども、
あなたのちょこっとしたお金で
世の中が変わるわけじゃありません。
その心配をするよりも自分の気持ちに従ったらいかがです。

但し日本の場合はもう高度成長期を過ぎてしまっておりますので、
これからまだ成長する国と違って、
大きな復興を期待できない代わりに
そんなに復興が遅れることもありません。
あなたに金儲けをさせてくれるチャンスもなくありませんので
あなたがそれによって良心の呵責を感じる必要も
あまり無いと思います。