中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第3271回
■ソウイチさんからのQ(質問):終戦記念日に思うことは?

邱先生
毎日ためになるコラムをありがとうございます。

先日、読売新聞の「時代の証言者」を拝読しておりまして、
邱先生が終戦の前日である8月14日に
明日、日本が降伏し終戦を迎えると予言されたと知り、
大変驚きました。

今年も8月15日の終戦記念日がやってきます。
もうあの戦争から66年も経つのですね。

邱先生は毎年この日に何か思うことはありますでしょうか。

暑い日が続いておりますので、
お体ご自愛下さいませ。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。


■QさんからのA(答え)

大学生時代、岡山の田舎に疎開していた時に
天皇の放送がありますと聞いた私が
「戦争は終わりますね」と言ったら、
そんなバカなことがあるかと皆から言われたんです。
でも、翌日それが事実になったら
「あいつはスパイに違いない」と言われたんです。
それは情報があるのとないのとの違いであって、
私の場合はたまたま、時の侍従長の息子と同級生だったんです。

昔のことをどう考えるかというと聞かれても、
私は昔の方を向いて生きていません。
人間は歳を取ると前を向かないで、反対の方を向いて
後ずさりしながら生きていると言われますけど、
私は87歳になっても、今でも前向いて歩いています。
後ろに目がついておりませんので、昔のことは
そんなに気にしておりません。

時々新聞に昔のことが載っているので、
あの時はこうだったなと思いだす程度でありまして、
私の場合は、明日はどうなる、5年後はどうなる、
10年後はどうなるということに頭を使って生きております。


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2011年8月15日(月)

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