中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第3311回
■あやさん素敵さんからのQ(質問):またもや振出しに…
(40代 男性)

先生!苦戦を強いられております。

顧みれば、リーマンショック以降、
中国市場の逸早い立ち直りから、
一昨年の末頃には、小額ながらも率としては
かなりのパフォーマンスを得るとこができました。

しかしながら、中国株の下落する時のスピードは、
容赦なしですから、
今回の米国や欧州の債務問題による下落で、
またもや振出しに戻ってしまいました。
神冠の10割無償でも株価は冴えず、
北控水務や亨泰の急落が損失を拡大させております。

リーマンの時には、
果敢に幾度となく買方に回ったのですが、
今回は、より事態が深刻になており、
下落傾向が長期化するのではと、
懸念しているところです。

そこで、「○○を質に入れても買い」との
当時の先生の大号令のように、
今回も守勢に回るべき時期でないかどうか、
ご指南頂きたく存じます。


■QさんからのA(答え)

株を買うのは船に乗って航海に出るようなものですから、
嵐があれば揺れるのは当たり前なんです。
その揺れが前と同じかどうかというのは、
当然、同じ揺れではないと思います。
但し、揺れるということは同じです。
ですから、その時にはどう対応するかというのは、
一回一回慎重に対応しないといけないと思います。

今回は、アメリカそのものに問題があるというよりは、
アメリカで起った問題が世界中に影響する形ですから、
船はアメリカを出てアジアに向う相当長い航海ですから
嵐もそう簡単に収まらないと思って下さい。

但し、このまま世の中がおかしくなるわけではなくて、
次の新しい世界が始まるプロセスの中ですから
たぶん中国は嵐の影響も受けますけど、
それを乗り越えて経済が成長するということもありますので、
自分の乗った船が
どういう影響を受けるかということについて
気をつけていただくよりほかないと思うんです。

いついつにこういうことがあるから、
買いとか売りとかではなくて、
嵐の収まらないうちに嵐が終った後のことを考えるよりも、
まず船から落ちないように用心することですね。





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2011年9月24日(土)

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