中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第3346回
■株暦8年さんからのQ(質問):金やドルに走る人々
(40代 男性)

先生、昨今の不況から金の相場が上昇を続けています。
みな家にある貴金属類を売りに
質屋に通う人まで出だしました。
それに合わせて、
資産を金に換える人も出始めたようです。

昨年から続く円高では、
86円になった頃に大量のドルが買われて、
都内の外貨ショップなどでは
ドルが品切れになってしまいました。
それが今や10円も値下がりして
76円台を推移しています。

前回、大量にドル紙幣を仕入れた人は
損をしてしまっているのですが、
こういう現象が起こると、
どうして皆さん同じ方向に駆け出すのでしょうか。
先生は金やドル紙幣の購入に走る現象を
どの様にご覧になっていらっしゃいますか。


■QさんからのA(答え)

金が値上がりしたら、
家じゅうの金を持って行って売る
という人もあると言いますけど、
高くなったからと言って買う人もいるわけです。
どっちが正しいのかということになると、
「どっちも馬鹿」と考えたらいいと思います。
金が上がろうと下がろうと、
金は本当は何の役にも立たないんです。
財を成すということは、
金が高くなるとか安くなるということではなくて、
「世の中の富が増えるかどうか、
増えた富の分け前をもらえるかどうか」
ということだと思うんです。

ですから、例えば上場会社の中で、見ていると
金の会社の値段が上がるということがあるけど、
全部の会社が上がるんじゃなくて
その逆の会社もあるわけです。
問題はそういうところではなくて、
社会的な富の問題だと思うんです。
ですから、そういうお金の上げ下げよりも、
世の中で成長していくプロセスの中で、
その先頭を切るような仕事はなにかということに
頭を使うことが正しいと思います。





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2011年10月29日(土)

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