第3530回
■ポンカンさんからのＱ（質問）：年老いた日本が若くなるためには？
（40代　男性）

先生、いつもコラムを有難うございます。
私は国家公務員を勤めております。

先生は以前、この質問コーナーで
「日本の国は年をとった」とおっしゃっていました。
街を歩いていてもそう感じられるとのことですが、
先生の半分も生きていない私には
まだ実感がございません。

「年老いた」とは「成熟社会に入っている」
ということなのでしょうか。
こうした国が再び若くなるには
どの様にすれば宜しいのでしょうか。

少しでも老化をおさえる
アンチエイジングの方法がありましたら、
ぜひご教授下さい。
どうぞ宜しくお願い致します。

■ＱさんからのＡ（答え）

この世に生まれたら、
当然、今自分の生きている時代を
自分の立場から見ますから、
その時代が国にとってどういう位置にあるかということを
冷静に見る立場にはいません。

最近の日本は、戦争が終った頃から再スタートして
5、60年ほど成長を続けました。
歴史の本をお読みになってみれば分かる事ですけど、
１つの国が永遠に栄えることは先ずないんです。
国も必ず若者から中年になり、
そして年をとって駄目になっていくものです。
ローマ帝国だっていつまでも続いてはいません。
ですから、日本の国がもっと続いて欲しいと思うことと、
実際に日本の国がどういう位置にいるかということは
別のことなんです。
そういう意味では、日本の黄金時代は
通り過ぎたらしいと見てよいでしょう。

でも、自分の生きている時代を精一杯生きるのには
どうすればいいか考えるのは
その時代に生きている人にとって宿命と言ってよいでしょう。