■hiQ編集部から■

 

アジアの夜を変えた男

東京でも桜のつぼみがほころび始め、暖かい日が増えてきました。
今週末あたり、お花見にくり出す方も多いのではないでしょうか?
その昔は緋毛氈に重箱などひろげて、のんびり花を愛でたのでしょうが
いつのころからかカラオケが幅を利かせるようになり、
花を見るより前にマイクを通した歌声から、
「あそこでお花見してるな」と分かるようになりました。

カラオケはその名の通り「空のオーケストラ」のことで、
今やその人気は日本だけにとどまりません。
カラオケの考案者は井上大佑という人物で、
発想のきっかけは、バンドマンだった井上氏が
お客さんから依頼された社員旅行用のテープ音源作成でした。
歌にはシロウトの社員さんに合わせ、
歌い易くキーを変えた演奏を吹き込んだテープは大変喜ばれ、
ここにビジネスのチャンスを見ます。

井上氏のアイディアは技術の進化と共に「カラオケ」として磨き上げられ、
今日ビッグビジネスになっているわけですが、
実は井上氏は特許を申請していませんでした。
もし井上氏が特許を取得していれば、
現在その特許収入は年間100億円とも試算されています。

もったいない!と叫んでしまいそうな話ですが、
米国タイム誌に
「毛沢東やガンジーがアジアの昼を変えたならば、井上はアジアの夜を変えた男だ」
とまで言われた井上氏。
今年も満開の桜の下で、誰かの歌声に耳をかたむけているかもしれません。

2007年3月30日(金) hiQ編集部 M


「続きはWebで」 のCM効果は?

最近、多く見かけるテレビCMの手法として、
CMの最後に、検索サイトの検索窓が現われ、
そこに商品名などが打ち込まれて、
最後にマウスのクリック音が「カチッ」っと鳴り、
「詳しくはWebで」とナレーションされて終わるものがございます。

最初に見かけた時は、「もの珍しさ」の様な印象を感じましたが、
ここのところ、あまりにも同様の手法のCMが多いので、
個人的には少々うんざりしております。

実際、この様なインターネットと連動したCMを行って、
それなりに効果はあるのでしょうか?
この機会に調べて見ることにしました。

ある調査会社が行ったCM視聴調査によりますと、
普段テレビを見ている人々の内、

CMは仕方無く見てるが4割。

CMは全く見ないが3割。

CMは関心を持って見ているが残りの3割でした。

続いて、「続きはWebで」のテレビCMから実際に商品を検索した割合は、
CMは仕方無く見てる見ていない」人では2割以下、
逆に、「CMは関心を持って見ている」人では、
実に7割以上が実際に商品を検索しています。

CMへの関心度は日々のインターネット利用時間が多い人ほど高く、
連動型CMは、インターネット世代の視聴者に絶大な効果があるようです。

インターネット利用が多い年齢層としては、
20代が最も高く、続いて30代です。
企業広告のターゲットとしては、
もう少し上の年齢層も欲しいところではないでしょうか。

しかし、「他社がやっているから」や、「効果があるから」等の理由で
同様のCMばかりになるのは、
何となくCM制作に創意工夫が足りない気も感じますが…。

本日のオマケサイトは
無料でバーチャル株取引が体験できるサイト」です。
100万円を元手に、6ヶ月間、億万長者を目指して競います。
4月2日(月曜日)からエントリー受付開始です!

2007年3月28日(水) hiQ編集部 k


金のブタ年

こんなニュースを見かけました。
「金のブタ年」で中国は空前の出産ラッシュ(Yahoo!ニュース)

この記事では
中国では今年は60年に一度の「金のブタ年」で、
この年に産まれた子は
一生お金に不自由しないと信じられているそうです。

なんと、天津市の病院では旧暦1月の一月だけで
(西暦では2月18日〜3月18日)
既に300人の新生児が誕生したそうです。
一つの病院だけでこの数字ですから、
中国全土では一体今年、
どのくらいの数の子供が生まれるのでしょうか。
ベビーブームの世代を狙って
日本でも様々な商売が行われていましたが、
これから中国ではこの年に生まれた子供たちをターゲットに
色々な業界が商売を仕掛けていくのでしょう。

「一生お金に不自由しない」
この御利益にあやかるには、
来年の2月までに生まれればいいわけです。
今からでも遅くはないかも知れません…

2007年3月26日(月) hiQ編集部 T


お金に関して最強なのは

ドリームジャンボやロトといった宝くじ、または競馬やパチンコといった娯楽やカジノ、
それに株式市場などは
多くの人の「お金が欲しい(+スリル感)」という思いに支えられています。

多くの人がお金が欲しがる理由を考えると、大体こんなところでしょうか?

・物を買いたい
・ゼイタクしたい
・ラクしたい

「物」は家やマンションといった大物から車、服、バッグといった身の回り品など、
「ゼイタク」は美味しい食事や旅行など、
「ラク」はお金のために働かないでも暮らせるだけの財産、
と、大雑把ではありますが、パッとこのくらいは浮かびます。

何らかの形で成功し、お金が入るようになり、家や車、家具や衣類など一通りが揃うと
さてその後は、どんどん入るお金を何に使うようになるでしょうか。
きっとビル・ゲイツやウォーレン・バフェットのような人たちは
豪邸に暮らし、高級車を所有し、プライベート・ジェットもあるかもしれませんが、
後はどうするのだろうと考えると、寄付をするくらいしか浮かびません。
(本当に余計なお世話ですけども・・・)
実際バフェット氏は巨額の寄付で、最近話題になりました。

エミール・ゾラの小説に、フランスの高級娼婦を描いた「ナナ」という作品があります。
このナナという女性は売れっ子で、パトロンたちから何十億と貢がれるのですが、
その使い方は尋常ではありません。
下着や服を何百着も作り、食べもしない豪華な食事を揃え、好きな男性に貢ぎ、
湯水のように莫大なお金を使い果たして、
最後は一人寂しく貧しい部屋で一生を終えます。
ナナはそれほど高い教育を受けてはおらず、素朴に育ってきた女性です。
その彼女が分不相応に自分の元へ流れてくるお金に巻き込まれて、
感覚を狂わせていく様子が読み取れます。

ここで思うのは、自分の想像を超えたお金は不幸の元ではないかいうことで、
ナナの異常な浪費っぷりや、
またはアメリカの宝くじで何百億も当った人がその後、
悲しいニュース(離婚や死亡など)になっているのを目にすると、そう感じます。

自分も含めて人は「お金が欲しい」と漠然と思い、
お金を得るべくあれやこれやの尽力をし、
望み通りにお金を得た場合、今度は守る方に力を注ぐでしょう。
結局持っていてもいなくても、
お金に関わることには絶え間ない注力が要求されますから、
実のところ「欲しいと思わない人」こそが、
さっぱりと解放されていて、この世で最強なのかもしれません。

2007年3月23日(金) hiQ編集部 M


撫でるだけで寿命が延びる?

「アニマルセラピー」という言葉を皆様もご存知かと思いますが、
動物と触れ合うという行為を通して、
人が癒されていくという効果は学術的にも広く研究されております。

主な生理的な効果としては

病気の回復、血液やコレステロール値の低下
神経筋肉組織のリハビリ(乗馬療法)


等の諸効果が挙げられますが、
驚く事に、ただペットの頭を撫でているだけでも、
飼い主の心拍数や血圧に良好な変化が起こるそうです。

これは、飼い主に撫でられる側の、
ペットの体内でも同じ現象が起きており、
心拍数が落ち着く事で、ペットの寿命にも影響があるそうです。
発生条件としては自分の好きな飼い主に限るようですが…。

人間とペットの歴史を振り返って見ますと、
人と犬との共生は、三万年前に始まり、
当時は狩猟目的での飼育でしたが、
花の添えられた犬用の墳墓が発見されたり、
古代エジプトの遺跡からは、
丁寧に埋葬されたネコのミイラも出土しております。

ただ単に飼い主の所有物としての
「殉死」の為に埋められたとも考えられていますが、
あの世にまで連れて行きたいという想いもあったのではないでしょうか。

※本日のオマケサイトは
「ウサギの驚くべき行動」を撮影した動画です。
我が家にもダイクマにて3千円で購入したウサギを飼っていましたが、
2歳という若さで病死してしまいました。
元々病弱なウサギでしたので、
この映像のウサギとのギャップに驚いております。

2007年3月21日(水) hiQ編集部 k


一枚で

昨日18日より、首都圏で電車もバスも
1枚のICカードで乗り降りできるサービスがはじまりました。
便利な世の中になりました。

しかし、私鉄→JR→私鉄の定期を使っている人や
バスの乗車カードを利用している人は
余分に運賃を払わなければいけない場合があるといったこともあるようなので、
このサービスに移行するにはよく調べないといけないみたいです。

私は今月分の定期を買ってしまったので、
しばらく様子を見てからこのサービスを利用しようかなと考えています。

2007年3月19日(月) hiQ編集部 T


お金って何だろう?

毎日満員電車に揺られて通勤していると、色々な人を目にします。
皆頑張って早起きして、ぎゅうぎゅうになりながら会社に通っています。
出勤すると、会社にはQさんのロールスロイスが輝いています。

ここで思うのは「何で私は電車でQさんはロールスなんだろ?」ということです。
単純な答えは、お金を持っているから、ですが
じゃあお金って何だろう、と考えると、
今私に浮かぶ答えは「やりたいことを、やりたい時にやるための手段」です。
お金があると、待たずに済みます。
雨降りならバスでなくタクシーに乗ればいいし、
ファーストクラスなら、2時間も前に空港に行かなくてもいいし、
海外旅行に行くのにボーナスまでガマンする必要もありません。
また両親に喜んでもらうために旅行をプレゼント、なんてすぐ出来ます。

「お金で友情や愛は買えない」と言いますけど、それはそうだろうなあと思います。
自分自身でかける手間や愛情は、お金で誰かに代行はしてもらえませんし、
美人を振り向かせるにしても、お金で作り出せるのはキッカケまでで
最後はやっぱり自分自身の魅力が勝負です。

またお金のもたらす喜びについては、段々マヒするものではないかと想像します。
初めは高級レストランに感激しても、 いつもだときっと普通になってしまいます。
宝石も一流ブランドも、得られる喜びは初めほど大きい、とそんな気がするのです。

と、いうことは今も自分なりに"普通"と思っていますから、
多分お金を持つというのは"普通"のレベルが上がるということかもしれません。
Qさんのロールスでの移動と、私の電車移動、
人が見るとあきらかな違いですが、どちらも当人にとっては日常です。

そしてもしお金が「手段」だとすると、
お金儲けが人生の目的や生き甲斐になるのはやっぱり変だと思えますから
「手段」の量と、「やりたいこと」の量が大体同じくらいか、
少し「手段」が多いくらいが適当に感じます。
「やりたいこと」ばかりが多くても、「手段」ばかりが多くても、
足りない方をキリキリと求めてしまって、幸せといえない気がするからです。
「手段」と「やりたいこと」の適量は、人によって違うと思うのですが、
この2つのスケールが大きいと、今度は「才覚」とか「度量」というのが必要になって
それらのバランスを崩すことがすなわち「器じゃない」ということかなあと、
電車に揺られながら考えました。

2007年3月16日(金) hiQ編集部 M


大人の社会科見学がブーム

朝のワイドショー番組で
「今、大人たちに社会科見学がブーム!!」
という特集を放送しておりました。

東京の地下にある巨大貯水槽を見学したり、
風速30メートルの豪雨を雨合羽を着て体験してみたり、
色々と楽しめる様々な見学プランが紹介されていました。

こちらのサイトには、
大きな写真と共に多数の社会科見学スポットが紹介されております。

社会科見学と言えば、
みなさんが小学生の頃に学年行事で出掛けて、
「何となく記憶に残っている」といったものだと思われますが、
自分が大人になってから、
こういったプランを利用して改めて行ってみると、
きっとまた違った感動を受けることだと思います。

普段は行けない、最先端技術の現場へ入り、
日本の技術力に触れるにはとても良い機会ではないでしょうか。

少し気になったことですが、
番組内では、
「今、ブーム!」として新聞記事を紹介しておりました。
しかし、後で私がインターネットで調べたところ、
その新聞の発行日は2005年の10月でした。
2年前の記事でも「今」なのでしょうか…。
団塊の世代の方々の退職時期に合わせた放送に見受けられます。
マスメディアのいう「今」の定義は少々曖昧な様です。

本日のオマケサイトは
「オークションの落札相場がわかるサイト」です。
家にある必要のない物を
もしもネットオークションに出品したら、幾らになるだろうか。
落札価格の相場が知りたい。
そんな時に非常に参考になるサイトです。
※くれぐれも詐欺にはご注意下さい。

2007年3月14日(水) hiQ編集部 K


緑化?風水?

みなさんもご存知かと思いますが、
最近中国でこんなニュースがありました。

【中国】雲南:ペンキ塗って「山を緑化」に非難・失笑・落胆
(Yahoo!ニュース)
「ペンキではげ山緑化」に続き、「風水で真っ赤な山」が出現!
(Yahoo!ニュース)

緑にしたケースは
「緑化は時間がかかるから、ペンキで塗ってしまえ」
という冗談のようなホントの話ですが、
赤に塗ったケースは
商人が風水で商売繁盛するように赤に塗ったようです。
なんとも中国らしい、合理的というか商魂たくましい
スケールの大きな話です。

どうせなら環境に悪いペンキを使うより、
Qさんがコラムで書いているように
デザインの力を利用して、赤いオブジェをつくって置いたりすれば、
観光資源にもなって地元の方にも喜ばれるのに…

中国の美しい景色を後世にまで残してくれることを願うばかりです。

2007年3月12日(月) hiQ編集部 T


CHINA NETWORK 始動

今週の水曜日より、新コーナー「CHINA NETWORK」がスタートしました。
中国の各地で活躍している皆さんによる、週代わりコラム・リレーです。
第一走者は北京・三全公寓内のリストランテでシェフを勤める泊義人さんで、
泊さんは、以前ハイQでコラムを書いてくださっていた井川直子さんのご紹介、
というハイQとの浅からぬ縁を感じさせる方です。

北京では「本格派リストランテ」の評判も高く、
イタリア大使館の方も泊さんの料理を味わいに度々訪れるとのことで
その料理と同様に、味わい深い連載となる予感がしています。
どうぞ「炎のシェフ」泊さんの活躍にご期待ください!

そしてその泊さんからバトンを受けつぐのは、
雲南省にあるQさんのコーヒー農園で働く村田孝市さんです。
アジアを貧乏旅行で横断した経験もおありとのことなので、
コーヒー園のお話に加えて、そちらの横断旅行のエピソードも、
折に触れお話くださると思います。

今明かせるリレー走者のラインナップはお2人のみですが、
これから続々走者が増えてまいります。
普通リレーは長くとも1000メートルくらいだと思いますが、
この「CHINA NETWORK」のリレーは42.195キロよりも長く、
皆様に応援していただけるリレーを目指します。
走者へのご声援、どうぞよろしくお願いいたします!

2007年3月9日(金) hiQ編集部 M


携帯会社が教えない事

現在、日本の携帯電話の加入者数は総人口の7割以上、
実に9000万人を越えております。
そんな日常生活に欠かせないものとなりました携帯電話。

今回は、私が学生時代に受けました「携帯」に関する講義のお話しです。

講義中に広報学部の主任教授が
「街中でシャツの胸ポケットに携帯電話を入れている
サラリーマンの方々をよく見かけるが、すぐに携帯電話を出すべきだ」

と口癖のように言っておりました。

「電磁波」の影響で、「心疾患」や「脳腫瘍」に罹る可能性が高くなる、
ということらしいのですが、特に左胸のポケットは心臓に近いので、
非常に危険だと言うのです。

携帯電話は「発信時、着信時に最も出力が上がる」とも言われておりますので、
「発信や着信時は体からスグに離した方が良い。
何故なら、電磁波の影響は距離に反比例して弱くなる」
と強く警告されました。

ある日の休み時間、その主任教授が
授業を終えて廊下を歩いている所を見かけた事があるのですが、
胸ポケットから携帯電話を取り出して、通話をしていました。

一体あの講義は何だったのだろうと思いましたが、
やはり、取り出しに便利だと、うっかり胸ポケットに入れてしまうのかもしれません。
※携帯電話の人体へ及ぼす影響は研究段階にあるようです。


先週の日曜日の朝、非常に頭が重い気がしたので、目が醒めました。
「まさか昨晩、携帯を枕元に置いて寝たからか?」
と電磁波の影響が頭をよぎりましたが、
布団に横になった状態で、よくよく自分の体の状況を把握すると、

なんと携帯電話が開いたまま、頭にサンドイッチ状態ではまっていました。
寝てる時に寝相が悪く、キレイに頭にはまったようですが、
もの凄く目覚めの悪い朝でした…。

※今回のおまけサイトは
「携帯電話から身を守る方法を分かり易く紹介したサイト」です。
私の場合は、「枕元に携帯を置かないこと」だと思います。

2007年3月7日(水) hiQ編集部 K


啓蟄

3月6日頃は啓蟄です。
大地が暖まり
冬眠をしていた虫が穴から出てくるころとされています。

しかし、この冬は記録的な暖冬で、
ついに東京では気象庁に統計が残る1876年(明治9年)以降、
最も遅い初雪の記録(1960年の2月10日)を更新したまま、
春になってしまいました。
なんと130年間の観測史上初の「降雪なし」だそうです。

この暖冬で、クマが冬眠をしない、梅の開花が早まる、
など様々な影響がでてきていますが、
例年この2、3日で出てくるはずの昆虫も、
すでにかなり前から出てきているようです。
(この間は大きなハエを見かけました)

このままでは今年の夏は一体どうなってしまうのでしょうか。
心配です。

2007年3月5日(月) hiQ編集部 T


世界で20人しか座れない夢のシート

今年もF1グランプリの開幕シーズンになりました。
上海にもサーキットが誕生し、レース観戦が可能になりましたので
そちらへ行く人も増えているかもしれません。

鈴鹿へ、ゲルハルト・ベルガー&ジャン・アレジがフェラーリドライバーの頃、
初めてのF1観戦に行きました。
(アレジは今や後藤久美子の夫として日本でもお馴染みですね)
レース当日はあいにくの雨で、秋の鈴鹿は寒く、
夜通し夜行列車に揺られた身体にはこたえました。
しかも一番安い16000円の席は屋根も何もない芝生の上でしたから、
それぞれ持参した折りたたみイスやゴザに腰掛けて、
皆、雨でびっしょり濡れながらも、
熱気と興奮の中、真剣にレースを見ていました。
ドライバーたちはレースを終えると、優雅にヘリコプターで帰って行きますが、
ビンボー観戦組はというと、道は大渋滞でバスもタクシーも来ないので、
駅までの道のりを、イスやら何やらを引きずりながら、ひたすら歩き
夕方発の夜行に乗って、とんぼ帰りをするわけです。
はたから見ると「何でわざわざ」と思えるこんな強行軍でも、
また来年もレースを見たいという人たちの熱気で
電車は溢れかえっていました。

日本人ドライバーの佐藤琢磨も子供のころに見たレースに感動を覚え、
ついに世界で20数人しか座れない、憧れのF1シートを獲得しましたが、
この佐藤琢磨までの間には、
日本人初のF1ドライバーとなった中嶋悟や、
アイルトン・セナと共に黄金期を築いたマクラーレン・ホンダといった、
道を切り開いてきた先達がたくさんいます。

上海でのグランプリ開催は2004年からですが、
今、中国で夢中になってレースを見つめる子供たちの中から、
将来素晴らしい技術者やドライバーが誕生する日を楽しみにしています。
(その前に日本人チャンピオンを、というのがホンネですが)

2007年3月2日(金) hiQ編集部 M

2007年3月2日(金)〜2007年3月30日(金)

 
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