10年間、ありがとうございました

先週もお伝え致しましたが、
hiQは8月31日をもちまして終了し、
9月3日より「邱永漢公式サイト」としてオープンします。

10年間のご愛顧に深く感謝を申しあげます。

2006年の3月、私は邱先生と初めてお会いしましたが、
それからあっというまの6年間でした。
その当時はまさか自分が
このサイトを最後まで担当することになるとは
夢にも思いませんでした。

先生は最後の最後まで、本当にエネルギーに溢れており、
誰よりも発想がフレッシュであり、
サービス精神が旺盛で、
特に「未来の話しをすること」が大好きな方でした。

時間があると私にこれからの世界経済の行く末について、
勉強になるお話をたくさんして下さいました。

私は自分の仕事である「hiQ編集部」という役割について、
いつも頭で思い浮かべて想像していたことがございます。

それは、邱先生が道の先頭を走り、
「夢」や「未来」の話を次々と落として行きます。

それを後から必死に追いかけて、
hiQという全世界に公開された立て札に記載し、
その内容を皆さんに伝えていく
という毎日だったなと思っております。

先頭を走る先生は先頭のまま5月に世を去りました。
今は「後は自分たちで考えなさい」
と言われているような気が致します。


さて、編集後記「最終回」の今回は
全4431回に及ぶ「夢と遊び、そして様々なお話」
もしもしQさんのアクセスランキング・ベスト5を
コラム概要と共にご紹介いたします。

どうぞご覧ください。
※アクセス統計システムの関係上、
2006年以降のデータが対象です。


第5位

2007年6月18日(月)

第2656回
「どこで渋滞しましたか」が挨拶言葉に
http://www.9393.co.jp/moshiq/kako_mos/2007/07_0618_moshiq.html

概要…中国でこれから起こることの1つ、それは自家用車の急増。


第4位

2007年9月25日(火)

第2755回
日本人の目で見ないで下さい
http://www.9393.co.jp/moshiq/kako_mos/2007/07_0925_moshiq.html

概要…中国の広告業界に成長の可能性を見る。

第3位

2007年11月15日(木)

第2806回
来年は中国より日本の方が心配
http://www.9393.co.jp/moshiq/kako_mos/2007/07_1115_moshiq.html

概要… サブプライム・ローンが世界経済に打撃。
輸出大国「日本」に危機が。


第2位

2006年6月28日(水)

第2301回
香港での中国株買いが白熱化する可能性も
http://www.9393.co.jp/moshiq/kako_mos/2006/06_0628_moshiq.html

概要…世界を渡り歩く投機資金の行き先とは。


第1位

2008年4月7日(月)

第2950回
女房を質に入れても株を買う時が来た
http://www.9393.co.jp/moshiq/kako_mos/2008/08_0407_moshiq.html

概要…世界同時不況による株の投げ売りが発生。今が買い時?

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画像は先生の書斎です。

毎日、この机に座り、山と積まれた本、
そして原稿に囲まれながら、執筆されていらっしゃいました。

積まれた本の中には中国の未来を否定する本、肯定する本、
その両方が積まれているのをよく目にしました。

相反する意見にも常に耳を傾け、
実際に現場に行き、自分の目で見て、
物事を考えていらっしゃいました。

「すごいなあ」と、ただぼんやりと見ていただけの自分でしたが、
その存在そのものが、かけがえのない方でした。

最後になりますが、
邱先生、執筆者の皆様、そして何よりもhiQ読者の皆様。
10年間に渡り、本当にありがとうございました。

9月3日からスタートいたします「邱永漢公式サイト」にも
ぜひ一度訪れて頂けますと幸いです。

以上、hiQ編集後記でした。

2012年8月29日(水) hiQ編集部 南雲


今年の手帖発売につきまして

本年度の邱永漢の実務手帖につきまして、
読者の皆さまから多数のお便りを頂いております。

大変残念なお知らせになってしまいますが、
邱永漢の実務手帖は本年度の発売を致しません。

実務手帖は昨年発売しました
「2012年度版」が最後となります。

発売以来の今までのご愛顧に深く感謝申し上げます。

「邱さんの手帖が気に入っていて、
これ以外の手帖ではなじめない」
というお便りも頂戴しました。

今年の邱永漢の実務手帖を楽しみにしていて下さった皆様、
申し訳ございません。

そして、もう1つお知らせがございます。
数年前より「中国銘品街」というコーナーにて
中国の書画や農民画を販売してまいりましたが、
9月3日のサイトリニューアルに伴い、
「北京・種字林」がその業務を継続することになりました。

新しい販売方法ではクレジットカードの利用が出来ず、
銀行振込みの対応となってしまいますことをお知らせ致します。

色々な変化が起こり、
読者の皆様にご迷惑をおかけしております。

hiQの終了、
そして新サイトのオープンまであと2週間ほどです。

私のこの編集後記も次回(8月28日)
を持ちまして最終回とさせて頂きます。

あと1回更新がございますので、
今しばらく、この駄文にお付き合い願いたく存じます。

2012年8月22日(水) hiQ編集部 南雲


歴史は繰り返す?

現在ハイQでは「もしもしQさん」と「ハイハイQさん」を
第1回から再更新しておりますが、
現在、ハイハイ2002年11月9日(木)に掲載されたものが
表示されています。

最近、そこに投稿されている読者の皆様のご質問が、
まるで、つい先日収録された様に感じて仕方がありません。

「デフレの問題」「日経平均が伸び悩んでいる話し」
「中国でこれから有望な商売の相談」

皆さんの悩みや疑問は10年前から変わっていないことに
改めて気付きました。

特に上記の3点は
今、Qさん宛の質問募集をすれば、
たちどころに集まるであろう事柄ばかりです。

10年の歳月を経ても変わらぬ質問。
「歴史は繰り返す」と言いますが、
繰り返しているというよりは、
この10年間、時が止まってしまっているようにも感じます。

もちろん、中国の発展は目を見張るものがございますが、
日本国内を見てみますと、人々の暮らしは変わらず、
物は相変わらず売れなくて、景気も良くなってきません。
そして、政治はますます混乱期を迎えそうです。

これからの時代をどう読めばいいのか。
見える景色の向こう側はどう見ればいいのか。

世を去る前、Qさんは
「これからアジアの国々は酷い目にあう。
大変な事になるだろう。」
と予言しました。

しかし、この言葉には
「でも、それも面白いね。」という続きがございます。

私はこの言葉を聞いて連想しましたが、
幕末の動乱期の日本でも、
「おもしろきこともなき世を面白く 」
と言って世を去った人物がおりました。

この「面白い」という言葉。

辞書によると由来は「面(おも)」は目の前を意味し、
「白い(しろい)」は明るくてはっきりしていること」
とあります。

この閉塞感、停滞感の闇を一気に開け放ち、面を白くする。

それにはQさんの言うような
「酷い目にあう」ことも起こるかもしれません。

そして、アジアに起こる「大変なこと」
それが何なのか、とても気になっています。

10年前のハイQに寄せられた1つ1つの質問を読みながら、
日々、その様なことを考えております。

2012年8月15日(水) hiQ編集部 南雲


○十万円で心に迷いが

先日、この項で
我が家にお宝(山下清画伯の絵)が見つかり、
真贋鑑定を申し込んだお話を書きましたが、
その後、このお宝について進展がございました。

鑑定結果は奇跡の「本物」とのことで、
○十万で買い取るとの報告も頂きました。

ところが両親は「売らない」とのこと。

「いま売るのは勿体無い」
といい始め、再びタンスの奥に封印しようとしています。

鑑定前は
「持ってても仕方がないから値段がつくなら手放したい」
「5万も値がつけば、旅行でも行こうか」
と散々言っていた両親ですが、
鑑定結果を聞いて、
何を思ったのか心に迷いが出てきたようです。

金銭の額というのは、
その大小によって、人間の行動や
心理に様々な影響を与えますが、
我が家の両親の場合は
今回の鑑定額がまさにそのボーダーラインだった様子です。

「このまま家にあっても仕方ないじゃないか」
と言っておきましたが、
こうなるともう人間は手放しませんね。

改めてお金の持つ力を感じました。

2012年8月8日(水) hiQ編集部 南雲


9月3日「hiQ」が変わります

いつも当サイトに足を運んで下さり、
有難うございます。

本日は皆様にお知らせがございます。

来る2012年9月3日に「hiQ」が変わります。

現在のコラム連載型サイトから、
邱永漢の作品アーカイブサイトへと変化することが決まりました。
(アドレスはそのまま www.9393.co.jpです)

主宰者である邱永漢が5月に亡くなり、
いままでのサイトの在り方とは違う形にて
サイトを変化させる必要がございました。

新しいサイトでは、
皆様に邱永漢の作品、そしてこれまでご執筆頂いた
コラムニストの方々のコラムを閲覧できる場として
運営していけたらと考えております。

生前の邱永漢は常に原理原則を原稿用紙に綴ってきました。
それは不変のものであるとの自負を常に持っておりました。

皆さんが日々生活をしていくなかで、
ふと邱永漢の言葉・作品に触れたいと思ったとき、
何かのきっかけで邱永漢を思い出した時、
いつでも訪れることの出来る場として
9月からの新ページを作り上げたいと思っております。

そして、現在連載して下さっている執筆者の皆様には
7月の段階でこのお話をお伝えしておりました。

本当に勝手なお願いです。

「それなら来週の原稿をもって終了でお願いします」
とおっしゃるだろうなと思いました。

しかし、8月末でのサイトの終了をお伝えしましたところ、
皆さんが「最後まで書きます」とのお返事を下さいました。
邱先生は本当に素晴らしい方々に囲まれていました。

現在の私はhiQの管理人のような状況ですが、
今回のコラム連載終了にて、
このサイトに鍵をかけて閉める積りはございません。

前回もこの項で書きましたが、
今は過去の邱永漢作品をウェブ化していくこと。
それに力をそそいでおります。

そして「金銭読本」が本日最終回を迎えました。

来週6日月曜日からは1994年に中央公論社より発行の
「中国人と日本人」を日刊にて掲載してまいります。

引き続きご愛顧頂けますよう、
宜しくお願い申し上げます。

2012年8月1日(水) hiQ編集部 南雲

 

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