真珠王の島

この夏は志摩半島に行き、
英虞湾をはじめ、リアス式海岸の眺めを堪能してきました。
牡蠣や真珠の養殖が盛んで、海女さんたちが活躍しています。

志摩半島には日本の世界的ジュエラー、
ミキモトの真珠養殖場と、
海岸道路から橋で結ばれた小島で
真珠をテーマにした観光施設「ミキモト真珠島」があります。

真珠はご存知の通り、貝の胎内で作られるもので、
日本女性に似合う宝石として人気があります。
ミキモトで扱う養殖真珠に対して
海中の砂や小石を核とした天然真珠も当然存在しますが
ダイヤモンドなどと違い、
真珠については天然・養殖(人工)が価値基準ではなく
あくまでも照り・輝きと形、大きさ等が大切なのだそうです。

養殖真珠の核となるのは、天然貝の殻を球状に加工したもので
これを真珠質を分泌する貝の組織と共に
生きた貝に埋め込みます。
すると核が少しづつ真珠質に覆われてゆき、
美しい真珠が誕生するわけです。

私が意外に思ったのは、
真珠の大きさというのは、核を埋めた時点でほぼ決まり、
高価な大粒真珠も、手ごろな真珠も、
養殖にかける年月は同じだということでした。
にもかかわらず大粒が高価なのは、
養殖の成功確率が低いためで
貝にとっては核が大きくなるほどシンドイとのこと。
真珠は「貝の涙」とも言いますし、
無数の命を費やした貝を思うと、
ジュエリーショップに並ぶ花珠の輝きに、少し胸が痛みます。

創始者の御木本幸吉は、うどん屋の息子として生まれたものの、
それでは金持ちにはなれないと、行商の世界に飛び込みます。
商売で各地を回るうち、
天然真珠が大変な高値で取引されていること、
また一攫千金を夢見る人々によって貝が乱獲に遭い、
絶滅寸前であることなどを知り、
真珠を故郷の海で養殖しようと思い立ちます。

そしてこの決意から6年の歳月をかけて養殖を成功させ、
以降、真珠王として名を馳せるとともに、
発明としての価値も認められたようで、
エジソンから幸吉に宛てた賞賛の手紙も
真珠島で公開されています。

また幸吉は日本の真珠を世界にアピールするため、
真珠を用いた美術工芸品を各国の万博に出品するなどして、
日本の真珠、真珠のミキモト、
という世界ブランド戦略にも成功しました。

真珠発明100周年記念に製作された
真珠の地球儀

この華々しい成功の源である養殖実験を、
幸吉と二人三脚で支えた夫人は、
その身を真珠で飾ることなく、養殖成功の年に亡くなったそうです。
100年後も受け継がれる夫の事業を、
今も誇らしく見守っているのでしょうか。

2008年8月29日(金) hiQ編集部 M


祭りの後

24日の日曜日に北京五輪が閉幕いたしました。

テレビで閉会式をご覧になった方も多いかと存じますが、
次はロンドンでのオリンピックということで、
閉会式は中・英両国のスターが揃う大変なお祭りとなりました。
日本の選手団も帰国しまして、
新聞・テレビではメダル獲得の秘話なども
盛んに紹介されています。

そんな中、早くもメディアは開催中に控えて(?)いた
中国への「不安」を煽るような
五輪開催前の論調に戻ってしまったようです。

中国国内の諸問題はとても大変なことだとは思いますが、
五輪期間中は連日、一緒になって楽しんで、
最後は「五輪は成功に終わった」と評していましたが、
それが終わるとスグに「中国崩壊論」へ一斉に動いてしまうのも、
「変わり身が早いなあ」と驚いてしまう部分もございました。

とはいえ、Qさんも、もしもしQさんのコラムで
祭りより祭りの後の実力が見たい」と書いておりますが、
ここからが、中国の力の見せ所だと思います。

清朝時代の「眠れる獅子」ではありませんが、
すでに起きて、動き出した獅子がどこへ向かうのか、
今後もhiQでは「真の中国」をお伝えできたらと考えております。


本日のおすすめサイトです。

ベトナムの情報が集まるサイト」のご紹介です。
こちらのサイト・VIETJO(ベトジョー)では、
発展を続けるベトナムの
ニュース、株価、コラムなどのコンテンツが盛りだくさんです。

将来、ハノイやホーチミンでオリンピックが開かれるように、
大規模な発展を遂げて欲しいですね。

2008年8月27日(水) hiQ編集部 K


猿が渋谷を闊歩する

猿といっても、猿のように見えるような髪の色をした
ヤマンバやセンターGUY(ガイ)とかではなく、本物の猿、
ニホンザルが東京ど真ん中の渋谷に出没したということで
騒然としました。
その一週間前から小金井市や世田谷区で猿の目撃が
相次いでいたというニュースもありました。

詳しく見ると、8月20日の朝に東京、渋谷の東急東横線の
渋谷駅の改札で改札の柱を登り降りしているニホンザルが
目撃されたそうで、駅員や警察が100人ほど出て取り囲み
捕獲用の網も使ったようなのですが繁華街に逃走したとのこと。

上野動物園では「ペットの猿が逃げた可能性もあるが、
山から出てきた野生の猿が住宅地の公園などに身を隠しながら
夜の間に駅まで来てしまった可能性もある」との事のようですが、
でも本当にそんな事ってあるのでしょうかね。
そうだとしたらかなり行動力のある猿だとおもいます。
猿は群れで行動するものだと思っていましたが、
中には群れから離れるオスもいるようで、ペットではなければ、
そういった猿の一匹なんだと思います。

渋谷の騒動の後にも、午後3時前になって1キロほど離れた
JR原宿駅近くで猿の目撃情報があったのですが、
それ以降は見つかっていないようです。
ペットだったらまだ人にある程度慣れてるから
まだ安心できますが、野生でしたら、
猿は頭がよく、歯がするどく腕力が強いので、
見つけても近づかないようにしてください。

2008年8月25日(月) hiQ編集部 H


あなたの苗字は何番目?

苗字というのは家系のルーツを表わします。
養子としてある家に入り、その家の苗字を継ぐ例が今もあるように
先祖代々受け継いできた名には、
大きな意味があるのだと思います。

世の中色んな苗字があります。
誰でも知る読みやすいものから、
一見しただけでは読み方に迷うものまで、
その数は1万種類を大きく超えるそうです。

そう聞くと、自分と同じ苗字の人はどのくらいいるのか、
また日本で何番目に多いのか、
興味を持つ方もおられるのではないでしょうか?

それが検索できるのが
日本の苗字七千傑 」です。
これによると例えば、日本一多いのは「佐藤さん」だそうですが、
実は佐藤さんのルーツは藤原秀郷の後裔であり、
藤原秀郷と言えば、またの名を俵藤太、
あの平将門を倒した武将に繋がります。
このサイトでは順位と共に、
こうした苗字のルーツも知ることができるのです。

藤原氏と言えば、平安時代に圧倒的な力を誇り、
たくさんの神社仏閣を建立しました。
自分の姓名に関係した神社仏閣にお参りに行くと
運が上がるというジンクスもありますので、
この夏、藤原さんはもちろん、佐藤さんも
藤原氏の建立した寺社を訪ねてみるのも
楽しいのではないでしょうか。
実際にタレントの藤原紀香さんは、
茨城県の鹿島神宮にお参りに行ったのち、
格闘技番組のレギュラーを射止めたそうです。
鹿島神宮は藤原氏ゆかりの軍神を祀っていますので、
彼女にはご利益があったと言えるかもしれません。

二番目に多いのは「鈴木さん」です。
こうしたよく聞く名前というのは、
実は佐藤さんと同じく、
歴史に名前が登場するような凄いルーツをお持ちのようです。
是非検索で確かめてみて下さい。

ちなみ私の苗字は6000番以降、
素性もあんまりはっきりしないという、
話のネタにもならないような
盛り上がらない結果に終わりました。

2008年8月22日(金) hiQ編集部 M


 

4年間の重み

今週の24日(日曜日)に閉会式を迎える北京五輪ですが、
8日の開幕から、思えばアッという間の2週間でした。

大会運営もスムーズに行き、大きな混乱も無く、
当初騒がれた諸不安も、
一応は安心といったところではないでしょうか。

連日、日本選手の活躍をテレビで見ていて、
1つだけ気になったことがあるのですが、
「メダルを取った」または「取れなかった」選手に関係なく、
競技が終わってすぐのインタビューで
「今後はどうしますか?」
「次はロンドンですね?」
と聞く記者の方々に少々うんざりしました。

聞かれた選手の方も
「今日を目標に4年間を頑張ってきましたので、
今後のことはまだ考えていません。」
と回答をしていましたが、
私としてはとても可哀想に思えました。

4年間、この日のために全てを懸けてきて、
競技が終わってスグに「次は?」と聞かれても
答えようがありません。

選手の今の年齢に単純にプラス4歳をして、
「次のロンドンもいける!!」と
スタジオで言うのも、何だかなと思いました。

男子ハンマー投げの室伏選手が
競技の終わった後に
「これまで大変なこともあったけど、
そんな4年間を(競技時間の)1時間に凝縮できた」
とコメントをしていました。

選手の皆さんは競技を終えたとはいえ、
それぞれの夢だった五輪の舞台にいるのですから、
「お疲れ様でした」
とだけ声を掛けて、次の選手の自然な言葉を待つ
というインタビュー方法もあるんじゃないかなと
連日の番組を見ていて感じました。


本日のおすすめサイトです。

ハイライトで振り返る北京五輪」です。
こちらはgorin.jpが提供しております、
日別の五輪ハイライト集です。
好きな日にちを選んで、ご覧頂くことができます。
また見たい名シーンなどもこちらからどうぞ。

2008年8月20日(水) hiQ編集部 K


 

北京で快挙続々

北京五輪で日本の快挙が続々報告されています。
まず挙げるのは北島康介選手です。
競泳男子100m平泳ぎと競泳男子200m平泳ぎで
優勝を勝ち取りました。
これは非常にすごいことで、
2大会連続2冠というのは史上初の偉業です。
ただ残念ながら今回の五輪を最後に
引退するということなので、
北島康介の勇姿を見るのはアテネと北京のみになります。
北島康介もアテネ五輪の後、ひじ、ひざの故障や
へんとう炎で入院するなど、無理をしてきた体のひずみが
出てきてしまっていて、今回が最後だと感じたのでしょう。
しかしながら同じ歳の人が快挙を成し遂げたのを見て、
自然とこちらまでうれしくなりました。
引退後についてはまだ何も決まっていないようですが、
きっと生涯競泳に関わっていくのだと思います。

また、フェンシングでも快挙がありました。
夜にテレビを見ていたらニュース速報が出てきたので、
はじめ地震速報かなと思っていたのですが、
それはスポーツのニュース速報で、
フェンシング男子フルーレ個人で太田雄貴が
銀メダルを獲得したということでした。
スポーツに疎い私にとっては、ニュース速報になるほどの
大事件なのだろうかと首をかしげたり、
そんな種目があったんだと思ったりしていました。
しかし、あとあと報道されたニュースを見てみると
フェンシングの競技では日本はメダルを獲得したことがなく、
今回が史上初のメダルということと、
世界ランキング10位と位置付けされていたが、
銀メダルを獲得できたということで、
その事件の大きさがわかりました。
これからも皆で北京オリンピックを応援していきましょう。

2008年8月18日(月) hiQ編集部 H


会費制書店で巻き返し

本屋とケーキ屋は、
大抵どこの駅前にもあるものだと思っていたら、
最寄駅前の本屋が経営難で消えました。

小〜中規模の書店が、
アマゾン等のネット書店に押されているのを実感します。
また最近、一時閉店から復活した青山ブックセンターも、
再度の経営難から民事再生を申請したという
ニュースもありました。

通勤中に読書をする人も多い日本の書店は
まだ文庫本の売上に一部救われているようですが、
本が高くて嵩張る、加えて車通勤の多いアメリカの書店は
日本以上にネット書店に押されています。

私は旅行先では必ずその国の書店に立ち寄るのですが、
アメリカやイギリスの書店はスペースがゆったりしていて、
照明やソファも重厚な雰囲気のものを配置し、
娯楽本や雑誌ではない、
本当の「本」をじっくり選べるようになっていました。

そうした真の本好きの集う、しかし経営の苦しかった
アメリカのKepler's(ケプラーズ)という書店が
2006年に打開策として会費制のアイディアを導入し、
これが書店の新しいビジネスモデルになりうるのでは、
と期待を集めています。
年会費は20ドルから2500ドルまで種類があり、
金額に応じての割引や、店内席・駐車場の予約、
作家との食事会などの特典がついてきます。

これをそのまま日本に持ち込んで
うまくいくかは未知ですが、
予約できる席をたくさん設けてゆっくり座れれば
少なくともネット書店には無い
本を手にとって選べるメリットを大いに強調できますし、
(時間つぶしや待ち合わせにも最適です)
ネット書店のセールスポイントである割引にも、
対応できるのかもしれません。

紙のページをめくると、
活字と著者に向き合っている気がして楽しいものです。
ちょっと歩いて行って気軽に本と出会える場所が、
一つでも多く存続してくれることを願っています。

2008年8月15日(金) hiQ編集部 M


 

今年の夏休みは

hiQ読者の皆様の中では
本日より夏休みの方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。

今年の夏休みは
燃料高騰の影響もあってか、
海外旅行の予約は前年比15%減で、
国内旅行は 11%増との結果が出ております。
(日本旅行調べ)

遊びは近場の遊園地やショッピングで済ませて、
自宅で高校野球や北京五輪をゆっくり観戦というのも
普段の疲れを癒すには良いのではないでしょうか。

テレビを付けますと
「加油!加油!(ガンバレ!)」の大合唱ですね。
この編集後記を書いている時点では
今大会の日本のメダルは金2個・銅2個です。

開催国の中国は金8 銀3 銅2 13個。
アテネ五輪のメダル数63個を超えようと気焔をあげています。

いよいよ本日の夜8時からは注目の野球・星野ジャパンが
強敵キューバとぶつかります。
北京五輪にて悲願の金メダル獲得なるか。
負けられない1戦です。


本日のオススメサイトのご紹介です。

素敵なお部屋紹介」のサイトです。
こちらを参考にして、
夏休みは心機一転、
お部屋のデザインを変えてみては如何ですか。

2008年8月13日(水) hiQ編集部 K


昭和のギャグ漫画家が亡くなった

「天才バカボン」「おそ松くん」を描かれていた赤塚不二夫さんが
2008年8月2日午後4時55分に亡くなったそうです。
私が赤塚不二夫さんの作品をはじめて見たのは
確か小学生の頃だったと思います。
夏休みの宿題の終わった昼下がりに、
一時間だけしかできないゲームをやって、
ヒマをもて持て余していた時に、
何気なくテレビをつけたらやっていました。
「反対の反対は賛成なのだ」「これでいいのだ」
「シェー」「おでかけですかレレレのレ」
など多くのギャグが記憶に残っています。
アニメがカクカクだったのは、
おそらく昔の放送したアニメを再放送していたからでしょう。
それでも面白さに変わりはありませんでした。
ところどころにその時代を象徴する風刺が入っていて、
幼かった頃の自分にはよく分からなかった所もあったでしょうが、
おなじみの赤塚不二夫キャラクター達が画面せましと
駆け回っているのを見て、大笑いしていました。

それからも何度かリニューアルされるなどして、
赤塚不二夫アニメを見る機会があって、
後から知ったのだけれど、
「ひみつのアッコちゃん」も実は
赤塚不二夫さんが描いた作品なのです。
少年漫画とは全く雰囲気が違うので、
恥ずかしながら名前の同じ別の作者かと思っていました。

一番初めのアニメが放映されたのは1970年代はじめで、
その頃は私の親が、白黒かカラーのブラウン管で
「天才バカボン」や「おそ松くん」を見ていたのでしょう。
そう考えると、ずいぶん歴史のある漫画なんだなと思います。

東京都青梅市の「青梅赤塚不二夫会館」にあるバカボンの
パパの像にも赤塚不二夫さんの追悼の為喪章がつけられ、
駅や会館には記帳台も設けられ、
赤塚不二夫さんを追悼する人達が訪れました。

それにしても、7月の半ばあたりに赤塚不二夫会館の
のぼり旗が焼かれる事件がありました。
最近こういった理不尽な事件が
増えてきているのは気のせいでしょうか。
赤塚不二夫の昭和の人情味溢れる空気を
人々が取り込む良い時期かもしれません。

2008年8月11日(月) hiQ編集部 H


いよいよ開催

ついに今日から北京オリンピックが開催されます。
日本とは時差も1時間程度なので、
寝不足になることもなく、競技を楽しめそうです。

中国で開催されることになってから、
たびたび聞こえたのは
「中国の発展はオリンピックまで」という声でしたが、
実際この日を迎えてみると、今日を境に下るどころか、
次代アジアのリーダーとして、
抜群のアピールを放っているように思えます。
考えてみれば日本だって、
東京オリンピック以降も怒涛の発展を続けたのですから、
日本は発展したけど中国はしないなんてはずはありません。

最近中国株の調子も冴えないせいか、
ハイハイQさんの質問にも、株に関するものが増えています。
そんなときQさんは、
長年の愛読者の皆さんはご存知だと思いますが、
「嵐の時こそ魚を獲りに外へ出る」と、答えています。
北京オリンピックは、
中国が先進国の仲間入りをまもなく果たすことを、
世界に示す機会になるのだろうと思います。
ということは今は、次の豊漁に備えて網を張るのに、
絶好の機会かもしれませんね。

2008年8月8日(金) hiQ編集部 M


金メダルの報酬

いよいよ明後日8日に迫った北京オリンピックですが、
やはり気になるのは「金メダルは誰の手に?」ということですね。

種目での世界一を証明する金メダルは
獲得した選手の名誉は語り継がれますし、
人々の記憶にも残ります。

こうした「名誉」からすこし目線を変えまして、
今回は「金銭的な金メダルの価値」について調べてみました。

ここで、今回の北京五輪での
各国の金メダル獲得報酬額をいくつか掲載いたします。
掲載した報酬額は実際に政府が発表したものもございますが、
メディア報道による「予想額」も含まれており、
あくまで目安と予想です。

アメリカ(約270万円)
韓国(約540万円)※アテネ五輪の2倍。
日本(1000万円)※アテネ五輪の2倍。
中国(約1500万円)※選手の知名度によって幅があります。
ロシア(約1690万円)
マレーシア(約3300万円)※過去に金メダリスト無し
シンガポール(約8450万円)※過去に金メダリスト無し

金メダリストの出ていない国では
初獲得に向けて報酬額の猛烈な上乗せをしています。
中でもマレーシアはアテネ五輪の実に6倍もの報奨金を用意して来ました。

開催国の中国も前回大会は20万元(約300万円)程度でしたが、
自国開催という点と、経済発展により、報酬額は5倍に膨れ上がりました。

ロシアの報酬も前回の何倍にもなっているようで、
やはり経済発展を続けている国は太っ腹ですね。

一方、メダル大国のアメリカは
掲載した国中で最も安い約270万円の報酬に留まっています。

わが国日本でも
ついに五輪で1000万円台の報酬が出てきました。
国内の経済は依然として停滞しておりますが、
こちらも前回のアテネ大会の2倍の報酬額です。

こうした各国の報酬アップが
選手の皆さんのモチベーションの向上につながると良いですね。


本日のオススメサイトのご紹介です。

こちらは「北京五輪の大会日程」です。

注目の試合はチェックしておきたいです。

2008年8月6日(水) hiQ編集部 K


記録更新

来週以降はこの言葉がテレビ、新聞を賑わすでしょうが、
スポーツの話ではありません。
寿命の話です。

平均寿命最高更新、女性85.99歳・男性79.19歳
(YOMIURI ONLINE)

7月31日に厚生労働省より、
2007年の日本人の平均寿命が発表され、
平均寿命の最高記録を更新しました。

日本人女性は23年連続で世界一なんですね。
女性にパワーがあるわけです。
しかし、平均で85年も生きれるとなると、
65歳で仕事をリタイアしてもまだ20年あります。
「老後」と名付けるには長い時間です。

いま、「後期高齢者」なんて名前をつけたりして、
色々な負担が増えるような政策が打ち出されてきています。
難しい問題がたくさんあるとは思いますが、
人生の終盤を苦しんで生きざるを得ないお年寄りを見て、
その国に死ぬまで住みたいと思う若者はそう多くはない筈です。
どの世代でも幸せになるためにはどうすればいいのか。
いまは答えが出ませんが、考え続けたいと思います。

2008年8月4日(月) hiQ編集部 T


老後も幸せでありたいけれど

先々月叔母が亡くなり、まもなく四十九日を迎えます。
叔母は生涯独身で子供もいなかったので、
脳神経の病を患ってからは、
ずっと完全看護の病院で暮らしました。

叔母の死後、遺品の整理にこの病院を訪れた時に、
とても厳しい老人医療の実態を、
垣間見ることになりました。

そこは入居者の住居が病院に隣接していて、
建物内には日用品や美容院等の店が並んでいるので、
入居者が必要な買い物は、
大抵そこで済ませられるようになっています。
ただし、お金があれば。

ここは、家族や親類のいるお年寄りしか
(つまり経済的に保障があると思われる)
入居できない規定を設けているものの、
実際には入院費や施設利用料の未払いが続出していて、
病院では、未払い分を払ってくれるよう
入居者の家族に連絡を取るものの、
その返事は大抵「あとで払います」か
「苦しいので無理なんです」といったもので、
かといって入居者を追い出すわけにもいかず、
(最終的には法的手段になるのでしょうが)
困り果てているという話でした。

そういうわけで、和裁のプロとして生計をたて、
入居後も自分のために仕立てていた叔母の衣類は全て、
擦り切れて穴のあいた寝巻きを着ている
入居者の方々に使ってもらうことになったのですが、
(家族からの送金が一切無いため買えないのです)
まるで現代の姥捨て山を見たようで、
暗い気持ちになりました。

ここで未払いの家族を酷いと言うのは簡単ですし、
実際ほめられた行為でない事は確かです。
でもたとえば、兄弟のない一人っ子の自分が将来、
年老いた両親に介護が必要になった場合、
2人にそれなりの生活をさせられる甲斐性があるか、
と自分に問うと、正直なところ自信がないのです。

これからも増え続けるお年寄りを、
減り続ける若者が支える構造の日本ってどうなっちゃうのか、
やがて老人になる(もうなってる?)父の背中を見ながら
考えた帰り道でした。

2008年8月1日(金) hiQ編集部 M


2008年8月1日(金)〜2008年8月29日(金)


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