今まさに芽吹こうとするアジア株を
アジア株研究家・平田さんがレポートします

第33回
フォーリン株の売買

株式の外国人保有の制限は国や業種によって違います。
普通は国の基幹産業や防衛・放送などは
制限を厳しくしている国が多いです。

タイでは一般企業の場合、
25〜49%程度の外国人保有を認めています。
英字新聞の株価欄で「○○」と「○○−F」と
二行に別れて書いてあれば枠一杯まで外国人が買っている企業です。

ここで、もしわれわれがフォーリン株ではなく
ローカル株を買ってしまったらどうするか
を考えてみます。

フィリピンのインターネット取引では
外国人の口座であれば、
ローカル株を買おうと思っても
売買が執行できない場合があります。
普通は機械的に売買ができないようにしています。

一方、タイなどは
外国人がローカル株を簡単に買えてしまうので注意が必要です。
ローカル株を持った外国人は
配当受け取りなどの権利を主張できないのが普通です。
よって、もし買ってしまったら
次の配当受け取りや増資の時までに
いったん売却するか
NVDR(後述)またはフォーリン株に転換することになります。

タイでは議決権を放棄すれば、ローカル市場のローカル価格で
外国人がどれだけでも購入できる
NVDRという株式に代わる証券があります。
これのおかげでタイでは外国人が取引しやすくなりました。

フォーリン株は往々にして、プレミアムがつくと申しましたが
プレミアムがつかないうちに
外国人が注目しそうな会社に投資をして
(ローカル価格で買ってF株に転換)
外国人が買ってくれば高値で手渡すという方法もありますが
ちょっとややこしいように思いますし、
時代の流れはフォーリン株の制限の緩和に
向いているように感じます。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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