今まさに芽吹こうとするアジア株を
アジア株研究家・平田さんがレポートします

第50回
成長分野は混雑分野

「成長分野は混雑分野」という言葉があります。
発展や成長が期待できるところには
どんどん人が集まってきて、厳しい競争にされられます。
と、いうことは
業界自身の発展は確信できても、
自分が投資した会社が
必ず発展するかどうかの見極めが難しいと
いうことになります。

できれば、
高い可能性を持って発展する会社を探したいものですが、
そう考えると、バイオとか、ハイテクとか、
電子通信など競争が激しくて
かつ知識のないものには理解するのが難しい分野に
固執する必要はないようにも思えます。

自分がよくわかる会社であることは安心です。
バフェット(著名な投資家のひとり)流に言えば
「わからない企業には投資しない」
と言うことになるのでしょうか。

世間ではシンガポール航空(SIA SP)とか
ITや通信メディアの持株会社の
シンコーポレーション(SHIN)などの会社は有名です。
シンコーポレーションなどは
売上高が年々上がっていますが、
こういう会社の利益を予測することは
難しいことのようにも思えます。

また、輸出入に多くを依存する企業は
当然国際レースに参戦しているわけですから
国際分業の進展や相手国の政策によって
企業業績が変わり、
その予測は技術の進歩と同じく難しいものがあります。

一方、内需関連では
そのようなリスクが比較的低い事業分野があります。
国内で、圧倒的優位にある企業で、
優位の理由が自分にわかる企業であれば
「時間が味方をしてくれる」
ことを待つだけでかなりの安定的な成長を
期待できる場合があるのではないかと思います。

市場のパイが増えれば
すぐに他社が入ってくるような業界は避け、
確実にその国の経済が発展した分、
企業も成長するというような
そんな会社に派手さはありませんが
投資先としては安心な気もします。

参考:シンガポール航空社のホームページのアドレス
(http://www.singaporeair.com)
   シンコーポレーショ社のホームページのアドレス
(http://www.shincorp.com)



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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