今まさに芽吹こうとするアジア株を
アジア株研究家・平田さんがレポートします

第72回
入国管理もビジネス

タイは外国人には住みやすい所ですから
大勢の外国人が滞在しています。
滞在者数は各国の外務省が発表する数字より
実際はずっと多いはずです。
多くの国の人が
ビザ(査証)がなくても30日以内であれば滞在できますので、
この国を気に入った人が腰を落ち着けてしまうのです。

30日経ったらどうするかというと
多いケースでは、カンボジアのポイペトまで
日帰りのバス旅行に出かけます。
お昼にポイペトをちょっと散歩して、すぐ帰ってきます。

タイ政府が
「こういう外国人は不法就労しているに違いない。」
と考えれば、いずれ日帰りは許さなくなるだろうという
声も聞かれますが、
現在は両国に紛争が起きない限り問題はないようです。

カンボジア側は入国審査料として、
1000バーツ(約3000円弱)を請求します。
この国境のカンボジア側にはカジノがあり、
お金持ちのタイ人が来て多くのお金を落とします。
タイでは、国内にカジノを作ってお金の流出を防ぎ、
ついでに観光客の懐も狙おうという声が強くあります。
どのホテルにカジノができるのか投資家は興味しんしんですが、
話は進んではいないようです。

ベトナムのビザの費用やミャンマーのとんでもなく
高い公定レートでの強制両替など
外国人への対応は各国それぞれですが、
長期的に国が発展するためには
タイの緩い入出国制度に軍配が上がるように思います。

中国は今秋から、日本人の短期滞在のビザ(査証)を
不要にするとのこと。
お金・人・情報が自由に行き来できる国へとまた一歩近づきます。

振返って
日本は不便な部分もまだ多いようです。
北海道のどこかの島を特区にして、
直接小さい飛行機を飛ばしてはどうでしょう。
中国や台湾の人たちに雪見酒・温泉コースでも提供するのです。
社員旅行は、日本では廃れてしまいましたが
中国ではまだ始まったところです。
みんなでお風呂に入る習慣は中国にはないそうですが、
それであきらめてしまうものなら
ビジネスチャンスなどどこにもないように思います。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


←前回記事へ 2003年8月19日(火) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ